« 日曜のブランチにベーコンエッグライス | トップページ | Hartmann の Attache Case »

2008年6月12日 (木)

伊丹十三と親子丼と地球温暖化

地球温暖化が進むと,そのうち日本の稲作の中心は北海道になる可能性がある,という話を聞きました。これで思い出したのが “伊丹十三氏” と “親子丼”。

伊丹十三氏が TV番組「遠くへ行きたい」に初めて出演したのは 1971年(昭和46年)4月でした。何故か この出演第1回目の放送の記憶が はっきり残っているのです。当時,家庭用ビデオは存在しない(もしくは存在しないに等しい)時代だったので 1回観ただけの記憶ですが 詳しく覚えているのです。(ひょっとすると記憶違いがあるかも知れませんが。)
「映画監督・山本嘉次郎氏のために 日本一の“親子丼”を作る。」という話で,企画も伊丹十三氏本人によるとのことでした。何故,山本監督に“親子丼”かは 番組の始めに 山本監督の父親が“親子丼”の発明者だから,という説明がありました。
もっとも鮮明に覚えているのは 日本一の食材を全国に求めて飛び回り,調達し終えて,それら持って山本邸にたどり着くや 玄関でバッタリ倒れる伊丹十三氏,それを山本監督が 抱え起こす,という感動的なシーンです。(こういうのは誰でもやりたくなりますね。) この後,伊丹十三氏が料理し,山本監督が 日本一の“親子丼”を食する,でこの回終了となります。
さて 日本一の“親子丼”を作るために 伊丹十三氏が 厳選し,自ら足を運んで(「遠くへ行きたい」だから当たり前ですが,1回の放送で複数箇所を旅するのは珍しい。)調達した日本一の食材はどこの何であったかを紹介しましょう。
(足を運んだ順番は定かではありません,卵,鶏肉は生鮮食材なので最後だったのでは,と思います。)
      三つ葉:丹沢(由緒正しい“親子丼”に入れる野菜は三つ葉だけ,という説明もあったような気がします。玉ねぎなどとんでもないことです,“卵丼”と間違えてはいけません。)
      卵と鶏肉:名古屋(言わずと知れた名古屋コーチンですね。)
      醤油:和歌山県御坊市(浅学にして 醤油の名産地とは知りませんでした。)
      海苔:有明海(福岡県 or 佐賀県 or 熊本県 あたりですね。最近の収穫はどうなのでしょうか,心配です。海苔がのった“親子丼”を見る機会は少ないのですが,元祖はMUSTなのでしょう。)
      米:熊本県菊池市(江戸時代から名の知れた菊池米)
ここです,伊丹十三氏が選んだ米は菊池米だったのです。九州の「菊池米」を日本一の米としたのです。
菊池米はブランド名であり,品種名を調べると現在は「ヒノヒカリ」となっており,さらに調べると「ヒノヒカリ」は1990年に品種登録されたとあり,当時の品種が何かはわかりません。菊池米というのは品種を限らず この地方で出来た米のことなのでしょうか?(農業関係者の方,教えてください。)最近は「コシヒカリ」,「ササニシキ」,「ひとめぼれ」などの,品種名がブランド名と一体化した米が有名になり,菊池米は全国的にはあまり聞かれなくなりました。(『菊池米を使った×っか×っか弁当!』なんてのは聞いたことがない。)
もともと,稲は熱帯の植物ですが 次々に改良が進んで 寒さに強い(冷夏に負けない)品種ができてきたのでしょう。 今や 名前の売れた米は 南より北の産地の方が多いようです。
さらに温暖化が進めば 品種改良と相まって 北海道が米の主産地となるのでは(?) ということで 今回は37年前の懐かしいテレビ番組を思い出しました。

|

« 日曜のブランチにベーコンエッグライス | トップページ | Hartmann の Attache Case »

気になる人たち」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 日曜のブランチにベーコンエッグライス | トップページ | Hartmann の Attache Case »