中年以上の休日の靴は?
サラリーマンが休日に履く靴を選ぶのは難しい。又,リタイアしたら黒の革靴を履くのは冠婚葬祭くらいしかないでしょうからますます休日用の靴の必要性が大きくなり難しくなります。
仕事のときスーツに合わせるのは 「プレイン・トゥ」,「ストレート・チップ」,「U-チップ」,「ウィング・チップ」,「モンク・ストラップ」,「タッセル・モカシン」,「ヴァンプ」などから苦労することなく1週間分を準備できます。では,これらを履かない休日 又は 履かないようになった毎日に,一体何を履けばよいのでしょうか。
中年以後の男子が休日に,あるいはリタイア後に 履く靴を選ぶためには,どのような服装をするかを明確にする必要があります。
ドレス・コードで言えば ほとんどが“Casual”(上着なしでポロシャツ,スポーツシャツ,セーター,スィングトップなど)で,これに加えて レストランや同窓会に行くときのタイなしの“Smart Casual”(スポーツ・コート 又は ブレザー,時にちょっと洒落て綿や麻のスーツ)となるのでしょう。
コートはバルマカーンコート(ステンカラーコート)は冠婚葬祭時が主でめったに着ることはなく,ほとんどは短いコート(ダウンなど)や ダッフル・コートなどの フーティッド・コートなどが主となるでしょう。
パンツは 私の場合,ウール素材はほとんど穿かず,綿(チノや秋・冬はコードュロイなど)が主となります。
若いころから 休日は ほとんど Clarksのデザート・ブーツで済ませてきました。ウールのスーツを除けば着るものを選ばない靴で,海外出張の時も コーラ・ブラウンかそれより濃い色のデザート・ブーツにベルトの色を合わせ スポーツ・コートやブレザーに タイをして仕事をし,オフはチノ・パンにブレザースタイルで過ごし,1足の靴で全て済ますこともありました。が,現役時代は高々週1回履く程度だったのが,リタイア後の毎日をデザート・ブーツでは 芸がない感があります。
最近,休日に出かけるとき他にどのような靴があるのか参考にしようと ご同輩の皆さんが何を履いているか注意して見ていますが,正直なところ,あまり参考になりません。
中年以上の「ハイテク(風)スニーカー」は,合わせる服が難しい。ほとんどの人がアンバランスで無理して履いているとしか見えない格好になっているようです。昔,社内旅行で「休みの日に 革靴なんか履いてちゃだめだね,こういう靴を履かないと。」とその手のスニーカーを履いていた上司がいましたが,パンツはグレイのフラノでした。この例は極端ですが-。
むしろ「ローテク・スニーカー」,例えば コンバースのオール・スターやジャック・パーセルをチノ・パンに合せ,これにブレザーを着るのもいいと思います。 50歳以上の大人が「ハイテク・スニーカー」を履いては 何をどう着てもまとまらない。(実は 最後のMade in USAの“Jack Purcell”をまだ履いているのです。)
ちょっとお洒落な「レザー・スニーカー」を最近よく見るようになりましたが,好きになれないし,上に着られるのはせいぜいスィングトップくらいまでで スポーツ・コートやブレザーに合うと思えません。
柔らかく あまり濃くない色(当然 茶色)の革,例えばオイル・レザーの「ローファー」は 何にでも合せやすいと思います。が,革底のものが多く ちょっと躊躇します。できれば 休日の靴はゴム底が望ましいからです。
と,色々考えてきて 結局,私が選ぶのは 茶色スェード素材のゴム底となります。
雨の日は 先日買った チロリアン・シューズ(Paraboot の Michael)あるいは7,8年前の製造中止後に日本中探してもらって買った ClarksのAir Wallabeeとしましょう。2年前に純正Soleの張替え修理が終了する前に 張り替えておいたので しばらくは大丈夫でしょう。
写真は Ralph Laurenで去年買った“ダーティー・バックス”です。
これは Smart Casualでいけそうですね。
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