真夏日は昔
最近は 梅雨が明けると連日 最高気温が30℃を超える真夏日が当たり前になり 9月中旬までは真夏日でない日がないくらいです。
昭和30年(1955年)頃,電気冷蔵庫は日本の一般家庭にはまだ普及していませんでした。少し裕福な家庭には 氷の塊を上部に入れておいて箱内を冷やす 木製で部分的に金属で補強したアイス・ボックスがあって 毎朝,氷店(冬は炭を売る)が氷を配達していました。
九州の我が家には1958年に電気冷蔵庫を買うまで アイス・ボックスもなく 西瓜や麦茶を冷やすのに井戸を使っていました。 井戸水は大体,夏冬問わず16℃前後の一定温度でしたが,ビールを冷やすのには高すぎ,父親がビールを飲むときは 直前に 子供が冷えているビールを買いに酒店に行く,というルールでした。母親は食事の支度で忙しいのです。
そんなある年,父親が「最高気温が30℃を超えた日にはビールを飲む。」と宣言しました。6時ごろ帰宅し,夕刊に掲載されているその日の最高気温を確認するのです。30℃を超えていたら 我々子供は空き瓶を持って(Depositの返却のため)酒店に向かいました。
その年の夏,子供たちがビールを買いに酒店に行った回数の総計は 10回未満だったと記憶しています。
統計なんかより こういう記憶で暑くなった地球を実感します。
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