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2008年8月 7日 (木)

否定疑問文に対する答えは

英語で日本人が(少なくとも私が)判っていても つい間違えてしまうことの一つに否定疑問文に対する答えがあります。Didn't you have a breakfast this morning?” に対し “Yes, I did’t. と 答えた瞬間に間違いに気付いて “No.” やら “Yes.” やら うろたえて言ってしまって 聞いた人が混乱する対応になることがあります。

ところが,Nativeも迷うことがあるというのです。

昔,オーストラリアの船に1ヶ月余り乗っていたことがあります。(私は船員ではありませんが。)ちょうどこのとき オーストラリアで港湾ストやら鉄道ストが続いて 貨物を積めない船は港の沖に泊まったままで することがありません。毎日10時頃になると 私の船室に オーストラリア人の船長から電話がかかり 「飲みに来ないか?」と船長室に誘いがあるのです。

行くと 船長は ビール,私は ソフトドリンク,時には紅茶を飲みながら私の拙い英語の知識をフル活用して雑談をするのです。テーマの一つとして 「日本人の英語(力)」があり,これにまつわる話で盛り上がるのです。

「ある日本人に “How many words can you speak?” と聞かれた。どう答えればいいのか困った。そんなの数えたことがない。」

「彼は “Languages”のつもりで聞いたんですね?」

「多分,そうだろうね。」

「ある日本の造船所に修理に入っているとき,スタッフに『船長,ラダーを後部デッキに置かせてもらっています。』と言われて驚いた。Rudder(舵)をいつ外したんだ,そんなことは修理計画にない! あわてて後部デッキに行くと 工事用の Ladder(梯子)が置かれていた。」(これを英語で聞いて理解するのには集中力が必要です。)

カタカナで書けば どちらも 『ラダー』,日本人がそのままカタカナ発音するとRudderに聞こえるのでしょうが,RudderLadderは全く違う発音ですね。 日本人の不得手な RL,更に 日本語にない母音がある単語による間違いの典型的例ですね。

私が 否定疑問文に対して日本人が 答えを間違いやすいこととその理由を説明したことがあります。

すると 船長,「我々にも そういうことがある。」と話してくれました。

「以前,海難審判の被告になったことがある。その時の検事の尋問が全て否定疑問文だった。これはヒッカケで間違った答えを引き出そうという狙いが見えたので,慎重に答えていたが,徐々にくたびれてきたので 検事に言った,『質問は 肯定疑問文でお願いします。』と。」

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