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2008年9月30日 (火)

シャーリー・ナイトは 目立たない女優ですが

Helenhunt

10年ほど前,米国からの出張帰りの機中で映画 「恋愛小説家」(“As Good As It Gets”,1997)をたまたま(映画館には観に行かないタイトル)観ていて どきりとしました。ヘレン・ハントの母親役がほぼ20年ぶりに見るシャーリー・ナイト(Shirley Knight,1936~ )だったのです。一般人のように年齢を重ねていました。

最後に映画で観たのは 「ポセイドン・アドベンチャー2」(“Beyond the Poseidon Adventure”,1979)で でした。

高校生のとき 毎週観ていた TV映画 「逃亡者」(“The Fugitive”)の女刑事役でゲスト出演した彼女を見たのが記憶に残る最初です。アメリカ人の女優にしては 天心爛漫な 乾いた明るさではない しっとり感に魅かれました。「逃亡者」には3回(1964~ )出演しました。同じ頃,日米合作(日本は大映ですね?)映画「あしやからの飛行」(“Flight from Ashiya”,1964)のスクリーンで初めて観ました。

Shirley_knight それ以前に多くのテレビ映画にゲスト出演(例えば 「ブロンコ」,「ローハイド」,「ハワイアンアイ」,「裸の町」など)したようですが,これらを観ていながら 残念ながら記憶にありません。

印象に残っている映画は「グループ」(“The Group”,1966)と「雨の中の女」(“The Rain People”,1969) です。浪人時代から大学生にかけて観た映画です。今,公開されても 観に行きそうもない映画ですが(今は ほとんど アクション映画),その頃は このような映画にも行ったのかと我ながら不思議です。公開された映画を無差別に観ていたのかも知れません。26日に亡くなった ポール・ニューマンの恋人役で出演した「渇いた太陽」(“Sweet Bird of Youth”,1962)は 後日,テレビかビデオで観ました。

グループ」は キャンディス・バーゲンがデビューした映画です。この映画は ビデオ化されていますが なぜかあまり出回ってなくて レンタル店では見かけません。1930年代の女子大の卒業式から映画は始まり グループ 8人のそれぞれのその後の生活を描いています。Wikipedia によれば ‘The movie touched on some controversial topics, such as free love, lesbianism and mental illness.’ となっています。何か暗そうな記述ですね。キャンディス・バーゲンは lesbian役で,登場したときから そのような雰囲気を漂わせて適役でした。(失礼。) そう言えば中学生のとき観た 「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥールもそんな(queerの)雰囲気を自然に出していました。名優!(脱線。)

シャーリー・ナイトは 病気の父親の面倒を見る おとなしく,地味な役でしたが,一番共感しました。「幸福の女神は 彼女にこそ 微笑むべきだ。」と思いながら観ました。

雨の中の女」は フランシス・F・コッポラ監督の それこそ 地味な映画で その後の派手な映画に埋もれてしまいがちですが,忘れ去られてほしくない佳作です。シャーリー・ナイトは何か自分でもわからない気持ちに突き動かされ 家を出る若い妻を演じます。共演はロバート・デュバル と ジェームズ・カーンとしっかりしています。シャーリー・ナイトが乗って旅する当時流行りの(?)ウッド・パネルを張った ステーション・ワゴン(だったと思う),それと雨だけで 切なさを漂わせる映画でした。

私が 映画を観ることから遠ざかっていた時も 彼女は映画に出続けて,年代別の出演本数を合計してみると 次のようになりました。

  • 1950~  : 1
  • 1960~  : 12
  • 1970~  :  7
  • 1980~  :  5
  • 1990~  : 27
  • 2000~  :  5

1990年代に頑張っていますね。準主役級からはずれて 出易くなったのでしょうか。

又,テレビ・ドラマにも多く出演し 最近では 「デスパレートな妻たち」(“Desperate Housewives”,2005年 - 2007年)にも出たらしいのですが,観ていません。観ていたワイフに聞いても 「わからない。」でした。

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コメント

このブログを偶然拝見したのでチョッとコメントです。
「雨の中の女」素晴らしい作品だと思います。彼女の作品ではNo1だと思います。若い私なので、リアルタイムでは観ていませんが、15年ほど前にTV鑑賞しました。只今、このコメントを書いている最中も、久々のネットで鑑賞の途中の休憩タイムなのです。私は、彼女の横顔のあまりに美しいことに惹かれました。特に鼻の形が素晴らしいです。つまらないことを言いましたが、本心ですよ。リリンカルな、男性コーラスの主題曲も素敵! 嫌な雨の日でも、この作品があれば♡♡♡!

投稿: エッさん | 2013年3月24日 (日) 20時15分

シャーリー・ナイトと小生の出会いはTVドラマ「逃亡者」の中で、デビッド・ジャンセンに手錠をかけて一時逃避行に同行を余儀なくされる非番の女性警官の役でした。「グループ」も見ました。戦争に巻き込まれる前のニューディール政策の余波が残る頃の暗い世相と元女学生たちが各自の運命に流されていく様子が重く感じられました。ナイトさんは若いころはミルク色の肌と長い足でモーリン・オハラ似とも感じました。日本なら鈴木京香を連想します。スティーブン・セガール「ハード・トゥ・キル」で老女を演じているのに再会したときは変貌ぶりに驚きました。

投稿: たったん | 2009年7月26日 (日) 15時22分

ブリーの旦那さまだったレックスのお母さま役でしたよ
レックスが亡くなった時に出てきて、ブリーを困らせていました。

投稿: yoko | 2008年10月 5日 (日) 02時28分

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