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2008年9月 8日 (月)

アラン・ドロンの「ステテコ」

あえて “Traditional Fashion” のカテゴリーで『ステテコ』を語りましょうか。

現在,成人男子で『ステテコ』を穿いているのは アンケート結果など見たことがないので正確にはわかりませんが,1割に満たないのではないか,と推察します。私は 中学1年生から50年近く,季節に拘わらず1年を通して穿き続けています。但し,綿素材等のドライ・クリーニング不要,かつ肌触りが良いパンツ(ズボン)の場合,『ステテコ』を穿きません。

一応解説すると 『ステテコ』はパンツ(ズボン)の下に穿く 膝下までの下着で,素材は綿,昔は 「ブロード」が多かったのですが,最近は ほとんど「クレープ(縮)」が使われています。又,最近のデパートには 1年を通して置いていますが,昔は夏のみの季節商品でした。

ウールのパンツを穿くときの必需品です。ウールのパンツを穿くたびに クリーニングに出す人は まず いないでしょう。他方,直接,肌に触れ 汗を吸う衣類は そのたびに洗濯するのが原則だというのに異論も持つ人は少ないと思います。そうでありながら ウールのパンツだけ 例外という感覚が私にはわかりません。

『ステテコ』は極めて合理的な下着であって,『ステテコ』の「パンツ(ズボン)」との関係は,「ドレス・シャツ」の「上着」との関係に ほぼ等しいと考えます。

40数年前,NHKの伝説のバラエティ番組「夢で逢いましょう」に アラン・ドロンがゲスト出演したことがありました。浴衣を着ていたと思います。この番組の中で 「日本での買い物は?」の問いに対して 「『ステテコ』 20枚」と答えたように記憶しています。(すみません,枚数は適当です。)

おそらく “ダーバン” の下には 『ステテコ』を穿いていたでしょう。その選択は正しいと思います。

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