ダイアン・ベーカーの昔から今
「羊たちの沈黙」(“The Silence of the Lambs”,1990)の マーティン上院議員,「インターネット」(“The Net”,1995)の ベネット夫人,「戦火の勇気」(“Courage Under Fire”,1996)の メグ・ライアン演じる大尉の母親(だったと思う。)など 1990年代に出演した映画で ダイアン・ベーカー(Diane Baker,1938~ )は年齢相応に しっかりした役を演じていました。
デビューしたのは「アンネの日記」(“The Diary of Anne Frank”,1959)で 主役 ‘明眸’ ミリー・パーキンス(Millie Perkins,1938~ )の姉役でした。
*脱線: 1960年代映画雑誌の ミリー・パーキンスの記事には ,‘明眸’の形容詞が必ず付いていたような気がします。 彼女はキラキラ輝く瞳をしていたことは確かですが,‘明眸’が付くのは何故か ミリー・パーキンスだけでした。それだけ群を抜いた美人女優でした。ところで 最近は ‘明眸皓歯’なんて言葉を見ることは滅多にありませんね。趣があって どんな美人なんだろうと 想像したくなる言葉なんですが,今や 「それ何ですか?」って言葉になっているのでしょうね。(脱線からもどる。)
同じく 1959年に 「地底探検」(“Journey to the Center of the Earth”)で パット・ブーンの婚約者の役で出演しました。ちょうど その頃,ジュール・ヴェルヌの原作を読み終わって興奮していた時で 「これは観ないといけない。」と 初めて一人で映画館に行って観た映画だと思います。小学生でした。原作と違う脚色に 少し落胆しながらも洋画を楽しみました。ダイアン・ベーカーは イギリス人の初々しいお嬢さん役でした。「地底探検」は 間もなく 3D リ・メイク版が公開されます。「アイアン・マン」を観たら予告編をやっていましたが,ほとんど遊園地のアトラクション風に作られているようで ジュール・ヴェルヌが観たら驚くでしょうね。
イギリスのロック・グループ「イエス」のキーボード奏者の鬼才 Rick Wakemanが ロンドン交響楽団と組んだ ロック・ドラマ「地底探検」のライヴLPレコード(1974)がありました。この中の歌詞は ジュール・ヴェルヌの原作にかなり忠実と思えます。(脱線からもどる。)
中学生になって ペルシャ戦争の ‘テルモピレーの戦い’(高校の「世界史」に出てきますね。)を描いた「スパルタ総攻撃」(“The 300 Spartans”,1961)で 聡明で健気な 若い兵士の恋人‘エラス’役で出演しているのを観ました。この映画も 去年(2007年) 劇画風に リ・メイクされましたね。
高校生になると 続けざまにサスペンス映画で彼女を観ました。
ポール・ニューマンの「逆転」(“The Prize”,1963),ショーン・コネリーの「マーニー」(“Marnie”,1964),グレゴリー・ペックの「蜃気楼」(“Mirage”,1965)で 大人の女性を演じていました。
1970~80年代は 映画でほとんど観た記憶がありません。この時代は テレビに多く出演し,プロデューサーとしても活躍していたようです。
そして 1990年代の映画での活躍になります。
現在は- Wikipediaによれば 2004年から サンフランシスコにある Academy of Art Universityの ‘School of Motion Pictures and Television’で Director of Acting を務めているとのことです。
派手さはありませんが,知的で 歳相応の成長を重ね,容貌を保ちながら その時々で いい仕事をしている女優です。
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