親の顔は?
電車で通勤していると 色々な人がいて これも給料のうちと我慢することは,毎日のことです。
しかし,西日本から関東に来て 感心したことがあり,そのひとつは ホームに並んで待ち,乗車するときも列を崩さないことです。
最近はどうか知りませんが かつて住んだ 福岡,広島では 電車の扉が開くまではそれなりに列を作っていますが,扉が開いた瞬間に列が崩れ 大騒動になっていました。10年程前,久しぶりに行った福岡で 電車が着いて扉が開いた瞬間,私の前に割り込もうとする女子高生に驚いて 言葉も出ず 思わず襟首を掴んで引き戻すという蛮行に出たことがありました。女子高生は驚いたでしょうね,彼女にとっては日常的な行動だったのでしょうから。
もうひとつの関東で感心することは 席が空いたときは 前に立っている人がそこに座る,という ごく当たり前のことで,網棚の鞄をとっている一瞬の隙に横から滑り込んで座るような人はこの15年間 出遭ったことはありませんでした。
ところが,先日,会社帰りの電車で 車両の前端 3人掛けのシートの扉よりの前に立っているときのこと,私の左,3人掛けの残りの2人の前に女子大生風の2人連れが立っていました。
ある駅に近づいて 私の前と その隣(3人掛けの真中)の人が降りる気配を見せ,私は少し後ろに下がり通路を作りました。そして 私の前に座っていた人が立ち上がった瞬間,隣に立っていた女子大生風の一人が持っていたバッグを私の前のシートに抛ったのです。そして女子大生風2人連れは 当たり前のように それぞれ一人分ずれて 斜め前の空いたシートに座ったのです。
極く自然な行動に見え,そうやって座った後も 屈託なく2人で話をしていました。
2人とも ちゃんと 衣服は身に着けており(寒くなりましたから?),少なくとも見かけは 二匹の猿ではありませんでした。
国の民度を高めることは,猿に芸を仕込むことより 大変なようです。
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