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2008年12月12日 (金)

遠くまで飛ぶ鳥たち

北の国から 渡り鳥が飛来しています。

2001年のフランスのドキュメント映画「WATARIDORI」(“LE PEUPLE MIGRATEUR”)は3年間の撮影期間をかけ 100種類以上の渡り鳥たちを撮った佳作でした。ひな鳥から育てて人間に慣れさせ,軽飛行機で並んで飛んで 鳥たちの力強い飛翔の様子を美しく撮影しています。

鳥の筋肉のほとんどが羽を動かすための胸筋であることが納得できる映像でした。ダ・ヴィンチが万能の天才で,優れた肉体の持ち主であったとしても あのスケッチによる人力羽ばたき飛行機が不可能なことを確信しました。

「北半球に春が訪れると 鳥たちは生まれ故郷である北極の地を目指して飛び立つ。」(映画の宣伝コピー)

何故か,渡り鳥は 北極(シベリア,グリーンランドなど)で子育てをするのです。そして冬が来ると多くの渡り鳥は 穏やかな気候の地に2~3,000km渡ります。

この映画で初めて知った驚異の渡り鳥に『キョクアジサシ』がいます。 この鳥は 3ヶ月間,北極圏で子育てをし,北半球に冬が来ると 太平洋 あるいは 大西洋の東側を飛んで(従って 日本で見ることはない。)南極に向かいます。片道の飛翔距離 1万6千km,往復 3万2千km,1年で地球の周長の80%を渡るのです。南極の夏の気候に近い場所は 他にもあると思えますが 何の使命感か,本能か,白夜が好きなのか 北極と南極を渡り続けます。ほとんど飛んでいるだけの一生のような気がします。

と言っても 大きな意味では 人間も大して変わるものではないかも知れません。

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