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2009年1月 7日 (水)

コンテナ輸送トレーラーの車輪の数が増えた?

最近,コンテナを積んだトレーラーの後部車輪の数が多いシャシーを見かけるようになりました。今までは2軸しかなかったように思いますが,時々,3軸のシャーシが走っています。

コンテナには標準で長さ 20feet(6.058m)と 40feet(12.192m)の2種類あって それぞれ専用のシャーシがありますが いずれにも3軸のシャーシがあるようです。20feet シャーシの場合の3軸は 「ほんとに そんなに車輪が必要なの?」というくらいにバランスが悪く感じます。

何事かと調べてみました。

道路交通法に関係していました。

もともと コンテナは世界標準で 20feet コンテナ,40feetコンテナいずれも自重を含めた制限重量は 30.48ton です。ところが かつて日本では 道路交通法で 陸上輸送可能な重量は 20feetコンテナで 20.32ton,40feet コンテナで 24tonに制限されていました。

これでは フルに積載されて コンテナ船で運ばれたコンテナが日本に着いて そのまま陸上輸送できないことになり不合理だということで,1995年に閣議決定で規制緩和され,認定を受けた3軸シャーシとトレーラーヘッドによる輸送が認められ,この場合,20feetで 24ton,40feetで30.48tonが合法になりました。但し,輸送業者の負担を考慮し,2008年3月まで 既存の車体に必要な構造変更を施したものは この最大重量の輸送が可能でした。

そして 去年 2008年4月1日から 最大重量のコンテナを輸送する場合,3軸シャーシでなければ非合法となりました。

これで  3軸シャーシの急激な増加の謎が解けました。

ところで コンテナの中身は その他の貨物輸送と違って 運転手にはわかりません。内部に荷物が どのように積載され 重心が低いのか高いのかもわかりません。しかも,トレーラーはシャーシがヒンジで接続されているので カーブでの車体の傾斜も運転手には体感できません。そのため カーブでのスピードを落とす程度が難しそうです。

数年前,交差点で右折するコンテナ トレーラーがほぼ曲がり切ったところで横転し,自転車を抱えて信号待ちしていた女性が下敷きになったことがありました。

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