Bodybuilderから俳優に,スティーヴ・リーヴス
Bodybuilderから俳優になったのは アーノルド・シュワルツェネッガー氏が有名ですが,団塊世代としては 昭和30年代に活躍した スティーヴ・リーヴス(“Steve Reeves”,1926~2000)を忘れるわけにはいきません。
Steve Reevesは1947年に Mr. America,1948年に Mr. World,1950年にMr. Universeのタイトルを獲り,昭和29年(1954年)にイタリアに招かれ 映画に初出演しました。その後,演技はさておき,Bodybuilderにありがちな グロテスクさを感じさせない均整のとれた身体と 端正な顔立ちで 主に「史劇モノ」で活躍しました。私は 中学生から高校生にかけて 彼の出演する映画を観ていました。
この時代(昭和30年代:1955~1965),多くのスペクタクル史劇映画が公開されました。
「十戒(1957)」,「ベン・ハー(1959)」,「スパルタカス(1960)」,「ソドムとゴモラ(1962)」,「クレオパトラ(1963)」,「アルゴ探検隊の大冒険(1963)」,「ローマ帝国の滅亡(1964)」などです。
これらの史劇は 大きくは 三つに分けられるでしょう。
- ほぼ史実に基づくもの。
- 神話・伝説に基づくもの。
- フィクション
例えば,スタンリー・キューブリック監督,カーク・ダグラス主演の「スパルタカス」は 史実に基づくもので,高校の世界史におそらく出てくる『スパルタクスの乱(別名:第三次奴隷戦争)』(BC73~71)を描いた映画です。スパルタクス率いる剣闘士と奴隷の集団が 初めは100人足らずで始めた 共和制ローマに対する反乱が最盛期には 10万人近い反乱軍となってローマ軍と戦い,最後に敗北して 生き残った5,000人を超える捕虜は アッピア街道の両側に立てられた十字架に生きながら 磔(ハリツケ)にされたという史実です。
スティーヴ・リーヴスが出演した映画は これらの正統派スペクタクル史劇とは 少し違う活劇でした。例えば 私が好きだった「闘将スパルタカス(“The Son of Spartacus”,1963)」は 原題どおり スパルタクスに息子がいて 何故か フル・フェイスの兜に身体は裸で まるで「ヒトリ第四次奴隷戦争」のように 父親の仇-ローマと戦うのです。
「鉄腕ゴライアス・蛮族の恐怖(“Goliath and the Barbarians”,1959)」も 記憶に残っています。
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