かつて 「合服」 が あった。
そろそろ10月になろうというのに ここ広島では 最高気温 30℃ 近い日が続いており,まだ 半袖シャツだけで通勤している人も多いようです。私は コードレーンのスポーツ・コートや トロピカルのブレザーなどを 少し無理をして着ています。「今,着なければ 着る時がない。」という気持ちもあります。
突然,冬が来る予感がします。近年は 春と秋を感じる期間が短くなりました。エアコンを使わない期間が 夏と冬の間,冬と夏の間,それぞれ 1ヶ月もない気がします。
そのせいでは ないでしょうが,「合服」という概念がなくなって久しいようです。かつて,父親の時代には 「冬服」,「合服」 そして 「夏服」が 明確にありました。当時の 「合服」が 現在の 「冬服」に相当するような気がします。当時の「冬服」は ツィードのように分厚い生地が使われていました。私自身も 20歳代には ヘリンボーン・ツィードのスーツを持っていましたが,現在は オーダーでも スーツ用の「ツィード」生地を見つけることは難しく,生地見本に 「上着のみ」と但し書きがあります。少し 薄めのツィード生地のスーツに トックリ(タートル・ネック)セーターを合わせ,スェードの靴を履いて,コートなしで冬の街を歩きたいと思っていましたが,既に諦めました。
そう考えると 「『合服』がなくなったというより,『冬服』がなくなった。」 と言う方が正確かもしれません。若い人の中には 明らかに 「夏服」だけで 1年を過ごしている人もいるようです。
理由? 気温が高くなったためか,エアコンが普及したためかは分かりません。
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