「仕事は 楽しいですか?」
『「仕事は 楽しいですか?」 と尋ねる人に
「同じ質問を,坑道から上がってきたばかりの 汗と炭塵で真っ黒な顔をした炭鉱夫にできますか?」 と問い返したい。』
と 昔(就職前,約40年前),読んだ本に書いてあって それが ずっと記憶に残っています。
「 『楽しい/楽しくない』 というレベル・尺度で仕事を評価するものではない。」 ということでしょうか。
炭鉱の落盤や粉塵爆発の危険の中で働いている人は現在はいないかも知れませんが,仕事の本質は 変わらないでしょう。
「仕事は楽しいに越したことはない。」 という考えに異論はありませんが,「仕事は楽しくあるべきだ。」とは思いません。
会社人生の終わりに 「仕事は楽しかったか?」 という自問は なし,としましょう。
あと数年でリタイアです。
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コメント
リタイヤした時の言葉を楽しみにしています。
きちんと定職についたことのない私にとって、【楽しい】だけの言葉ではありませんが、そういう類いの言葉が必要なのです。そういう類いの言葉がついてくる仕事があるのではないかと、幻想を抱き続けているのです。
わかっています。他の人と同じ程度ではないかもしれませんが、一応は理解しているのです。でも、でもどうしても、一度の人生何かを求めなければならない気がするのです。
そんな私にとって、あなたがリタイヤした時に感じるであろうことは、いろんな意味を持つのだと思うのです。
投稿: yoko | 2010年2月14日 (日) 21時30分
真摯なコメント,ありがとう。
いやあー,実は それほど真面目に考えないで書いたもので リタイアするときに 「何を感じるか」ですね。
理屈で考えれば 仕事の捉え方として ①経済的側面,②社会的側面(社会に貢献するとかー),③純個人的側面 などがあって どれか一つの側面から 仕事を問うのは難しいということでしょう。
その時に ならないと分からないというのが正直なところです。
そのとき,自分が 何を最重要視して仕事をしてきたか,どのようなバランスで仕事をしてきたかが 分かるのでしょうね。
現役時代は 一所懸命です,かな?
投稿: pink-sloth | 2010年2月13日 (土) 11時27分
他の自問をする予定はありますか?
楽しい/楽しくないだけでははかりきれないかもしれませんが、そういう問いがあってもよい場合もあるでしょう。そういうものを求める時もあってよいのだと思います。
他の問いもしたいものですが。ひとつの単語に、人それぞれの意味の持たせ方がある気もします。それだけというのも寂しい、というか、薄いのかもしれませんね。
これから拾っていこうと思います。
投稿: yoko | 2010年2月12日 (金) 05時35分