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2010年4月 9日 (金)

コンテナ船,海賊から逃げる。

4月5日に 川崎汽船の コンテナ船 “HAMBURG BRIDGE” が アデン湾東方約450kmの海上(護衛海域外)で,高速艇に乗った海賊(ソマリアの?)の追跡・銃撃を受け,船体に軽微な損傷を受けながらも 振り切り,スエズ運河に向けて航行中。」 と 報道されました。

調べると “HAMBURG BRIDGE” は 去年建造され,「アジア-欧州航路」 に就航している 8,000個(20’コンテナ換算)積みの新鋭大型コンテナ船で長さは 300mを超えます。

警戒海域外で,スピードが出て かつ乾舷(海面からデッキまで)が高い,海賊には もっとも襲いにくい大型コンテナ船を 標的にすることはないと思っていましたが,そうでもなかったようです。

このコンテナ船は 20ノットを超えるスピードで ジグザグに 45分間 走って 追いすがる海賊をかわした,ということで 現場の緊張は相当のものだったとものと想像します。

長さ 300mの船が 約45km/h で ジグザグに走るのですから ほとんど戦闘状態です。

多くの報道では 「銃撃」となっていましたが,ソマリアの海賊は 対戦車ロケット(RPG-7 )を持っているので 戦車の装甲を突き破る,このロケット弾が船体に当たれば,船尾からだと 操舵機室内で爆発し 操舵不能となるでしょうね。

しかし,ソマリアの海賊は 身代金目当てなので (人命を考慮しなくとも 船と積荷で その価値は 軽く 100億円を超えるでしょうから),船を奪った後 走らせることが必要で 航海機能にダメッジを与えることなく 停船させるために威嚇発射をすると考えられ,船長は よく停船せず 我慢して逃げ切ったと尊敬します。
さらに コンテナ船は デッキ(ハッチカバー)上に 数段のコンテナを積載しているので 適切に ラッシングしていなければ全速ジグザグ航行によって発生する横方向加速度で 荷崩れの恐れもあるでしょうから,ラッシングした甲板員への信頼もあったのでしょう。
船と積荷を守る責任から必死だったでしょう。

最近,コンテナ船が 世界的荷動きの減少で 通常の航海速力 約23ノット(?)から減速する傾向にあり,中には エンジンを数筒カット(点火しない)する改造を進める船会社もあるようですが アジアから スエズ運河に向かうコンテナ船が 海賊に狙われるとなると 減速のためのハード改造はやめた方がいいかもしれませんね。

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