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2010年12月13日 (月)

呉市営-広島空港連絡バスに乗ったら

12月10日(金) 東京出張帰りに,16時20分 広島空港発呉駅行きの 呉市営・空港連絡バスに乗りました。
乗客は 私を含めて 2人,1人は広交差点で下車し 終点まで乗ったのは私1人。
この状況での路線経営がつらいのは理解できますが,・・・。

2012年に広島電鉄に経営移譲する予定の呉市交通局は 移譲前に空港連絡バスを廃止すると聞きました。

このバスが廃止されると 呉からは JRで広島駅に出て,そこからバスに乗ることになり,時間的には それほど変わりませんが,乗換えが面倒で 気が進みません。

今までは 「往き」も「復り」も 空港連絡線の数少ないバスの運行時刻に合わせて フライトを選んでいました。
いずれにせよ,呉からは ますます遠く,不便な空港になることは 間違いありません。

呉-空港連絡バス廃止を機会に 東京往復を新幹線に変えることを考えざるを得ません。

ところで,呉市営バスは年間補助金が市民税の10%を越え,経営が立ち行かないので民間に移譲することを決定したようですが,民間が経営したところで利用者の減少に歯止めがかかる理由はなく,どのような理屈による移譲なのか理解できません。
民間企業が赤字で手を引く時,地方自治体が住民の生活を守るため 交通機関の運営を引き受けるというのが普通の流れだと思っていました。
単純な経営合理化の手段としての賃金カット,職員数削減,その他が市営のままだと市の他の部局との関係で実施出来ない,ということで 民間に移譲後 実施するということなのでしょうか。
結局は,民間と比較して 経営努力が足らない,更に 交通局に限らず市職員全体の待遇が民間と比較して 働きに対して分不相応に良すぎることを,市が無恥にも自ら認めたということでしょう。

市営だと 不採算路線の廃止が難しいが,民間経営なら赤字のままにしておくわけはなく,路線廃止の実施が想像できます。
移譲後,2年間は 移譲時点の路線を維持するとの約束は,3年目から廃止する,ということと同義ですね。

バス路線があるからと 郊外に土地を買い,家を建てた人や,もともとバスの路線があるから生活出来ている人,特に老齢の方々には 不穏な動きです。

市は 市民生活への責任を どのように果たすつもりなのでしょうか。

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