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2011年4月12日 (火)

「想定外」の意味は?

『想定外』は 今回の震災で よく聞く言葉です。

「東北地方太平洋地震」は 宮城県から茨城県沖で予想されていた4つの大地震の想定震源域が連動して動いて巨大地震につながったもので,地震調査委員会の阿部勝征委員長(東京大学名誉教授)は 記者会見で 「4つの想定域が連動するとは想定できなかった。地震研究の限界だ」と述べました。

要するに 地震自体は 『想定外』だったようです。

一方,防潮堤を乗り越えた津波に対して,『想定外』の高さだったと言われています。

この二つの『想定外』は意味が違うように思えます。

地震学者は 純粋に学問的に想定しており,如何なる制約も受けずに想定することが可能だったが,想定できなかった,という意味での 『想定外』と思えます。

防潮堤(堤防)に対する津波高さの『想定外』は,設計条件に対する想定外で,数百年に一度の津波より大きかった,という意味であって,考えが及ばなかったという意味ではないでしょう。
千年,二千年に一度の津波の高さを想定して設計してなかった,という意味での適用設計条件に対する『想定外』です。想定できなかったのではなく,「想定しなかった」のです。

自然(風,雨,地震,波,気温,・・・)を外部条件として ある構造を設計・施工する時,人命に関わる構造であっても,「費用対効果」(経済性)の制約があります。
例えば,文明が発生してから現在までの約1万年の間に 人類が経験した あらゆる最大規模の自然現象を想定して,災害から命と財産を守るという設計条件を適用することは まず有り得ないことでしょう。

自然現象に対する設計条件を決めるのは,特に 公共の構造物に対しては 法律などの規定であって,その条件を遵守して 設計・施工している場合の『想定外』は 規則に対して言っています。

何れにせよ,自然は人智では計り知れないものと覚悟するしかないような気がします。

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コメント

小学生にも理解できる言葉で説明していれば、クリアだったかもしれませんね。
通常の津波には間に合う程度に作った。異常に高い津波も有り得なくはなかったが、滅多にないことだと思ったので、予算や時間も考えて今の高さにした。今回程度の津波がきたら役に立たないことはわかっていた。

投稿: yoko | 2011年4月21日 (木) 08時32分

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