「人事」は「ひとごと」,では 「他人事」は?
先日,テレビのクイズ番組で-
「ふたつの短文の空欄に入る,意味・読み方が違う 同じ漢字の単語は?」
-という問題(某中学校入試より)があって,
正解は 「人事」 /「ひとごと」 & 「じんじ」 でした。
このような問題が出ると
「他人事」 を 「たにんごと」 と言う/読む人が増えるのでは-と心配になります。
もともと 「人事」 (ひとごと)は存在する言葉です。
ある時期から (戦前?) 「じんじ」と混同するので 慣用的に 「ひとごと」 を 「他人事」 と 書くようになったらしいのですが,詳細はよくわかりません。
少なくとも かつては(厳密には今も) 「たにんごと」 は存在しませんでした。
何故か,この数年 「たにんごと」と言う/読む人が,「・・・させて戴く。」と 言う人と 同じくらい増えて 気になります。
「・・・させて戴く。」 は この10年か 20年前,日本に とても怖くてえらい人が現れたと意識し始めた人々が,何をするにも-「結婚するにも」,「離婚を発表するにも」,「異性と付き合うにも」,「表彰式を始めるにも」,「研究成果を発表するにも」,・・・ その怖い人の許可を得 なければ 「させて戴けない」と思っている,と考えることにしました。
では 「たにんごと」と言う人は?
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コメント
他人という読みから離れられない人、または流されやすい人ではないでしょうか。
投稿: yoko | 2011年5月27日 (金) 13時15分