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2011年7月22日 (金)

ビルが揺れた理由は?(その2)

7月5日に発生した韓国ソウル市の高層 ビル「テクノマート」(39階建て)の異常な上下揺れの原因に関し,「『暫定結論』が出た。」と 7月19日に報道されました。
興味深い事件なので その経過を見守っています。

『暫定結論』を出したのは 「安全診断を担当した檀国(タングク)大のチョン・ラン教授ら大韓建築学会所属の教授」とのことです。

まとめるとー

・起振源は 「12階のフィットネス・センターでの リズムに合わせた17人のジャンプ(同一で反復的律動),振動数は 2.7Hz。」
・振動は 建物高層部の共振現象

と簡単で,建物の どの「部分」の どのような「振動モード」 との共振かは示されていません。
しかし,問題となった揺れに 周期がもっとも近い,ビル内部で考えられる起振源が このジャンプとのことです。

2.7Hz の固有振動数を持つビルの構造部分は? ビル全体?

「この日,大韓建築学会などが揺れの原因として推定した事務棟12階のフィットネスセンターで集団エアロビを公開試演した結果,38階に設置された振動計測器の振動が常時の振動に比べて10倍ほど大きくなった。」
と 検証結果も報道され,加速度で 普段:0.7gal,テスト時:7gal (gal=cm/sec^2)だったそうです。
この値から 振動速度:4.1mm/sec,(片)振幅:0.24mm が計算できます。

乗り物(当然 エンジン付き)- 自動車,電車,船,飛行機-の場合の人体への振動許容値は それなりに存在して,この振動は おそらく許容されるレベルでしょうが,建物の場合,人体が感知する振動は NGで, 「2.7Hz,7gal」の振動が 10分間 続くと 逃げたくなるのは正常な感覚と思えます。

残った疑問点は 上下に揺れたのが どの部分かで,ビル全体の上下振動というのが 納得できません。
もし ビル全体(中・高層部)の上下振動だとすると,ピラーの剛性(断面積)不足は否定できないでしょう。
床単独の振動としても 固有振動数が低すぎるのでは?
-と,どっちにしても私の疑問は まだ解決されていません。

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