中国高速鉄道事故にまつわる いくつかの報道
7月23日,中国高速鉄道で発生した追突事故に関し,色々なことが報道されており,ついでに 過去に報道されたことにも 目を通すと 驚かされる内容があります。
(出典・日付け 省略,順不同)
・時刻表によると,D301は温州南駅に午後7時42分に到着し,その15分後にD3115が到着する予定だったが,D3115の方が前方を走行していた。順序が逆になった理由は未解明だ。
→D301は どこかで追い越されたので 又,追い越し返そうとしたのでしょうか?
・「鉄道は欧州で発明されたが,その未来は中国にある。高速鉄道は中国人の学習と創造の完全な結合だ。」
→ 「羅針盤,火薬,印刷術は中国で発明されたが,…」
・中国鉄道省が発行している今月1日付の「旅客報」は,「高速鉄道の運転研修をドイツ人運転士なら2~3カ月かけて受けるが,中国人運転士はわずか10日間で習得できる。」と伝えた。
→ 中国人運転士が優秀なことを言いたいのでしょうか? それとも 10日間で習得可能な システムのシンプルさを言いたいのでしょうか?
・23日夜,追突・脱線事故を起こした北京南発・福建省福州行き高速鉄道の運転席は翌朝すぐ,横の野菜畑に掘られた穴に捨てられた。作業員は重機のアームを何度も振り落とし,計器が入った運転席を細かく粉砕した。
・先頭車両の運転席部分の撤去は,高架橋から落下して損傷した車両の中で最も早く始まった。重機数台がアームで車体を転がしながら穴に投棄。運転席の内部を細かく検証する様子は見られなかった。
・24日深夜に温州で記者会見した中国鉄道省の王勇平報道官は,運転席など車両の先頭部分を地中に埋めたことを認めた上で,「危険回避の緊急措置だった。」と反論した。車両落下地点の農地は激しい雷雨でぬかるみになっており,救援隊や車両を現場に入れるために必要な措置だったと釈明した。
→ 白昼,衆人環視の下,被告が堂々と証拠隠滅活動することが可能な国のようです。一党独裁体制では 被告も検察もないし,司法の独立もないようです。
この隠蔽体質は文明人の想像を絶します。
・高速鉄道の追突・脱線事故を受け,鉄道省の王勇平報道官は24日深夜,現地で初めて会見。中国の高速鉄道は「開業から日が浅く,安全面を含む多くの新たな試練に直面している。」と認めながらも「技術には依然として自信がある。先進的だ。」と強気な姿勢を示した。
→ 実物を商業運転として走らせながら 問題を見つけ 改善する,というのが開発方針のようです。韓国も これに近いかもしれません。その間の 犠牲者は浮かばれません。
・2011年7月7日,中国鉄道省の王勇平報道官は,「中国の高速鉄道技術は日本の新幹線をはるかに越えた。」 と言い,中国高速鉄道の発展に協力した日本などに感謝の気持ちを表すとともに,日本の高速鉄道の新規建設計画に技術支援したい意向を示した。
→ 「折角のご厚意ですが,遠慮します。」 というのが 日本側の気持ちでしょう。
・中国のメディア関係者は25日までに,浙江省温州市で起きた高速鉄道の列車追突事故について,中国共産党中央宣伝部が国内メディアに対して独自報道をしないよう求める通知を出したことを明らかにした。
国の体制,民族性・国民性が 技術・安全・事故対策に深く関わっていることが よく理解できました。
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