« 徒ならぬ重さの「あんぱん」 | トップページ | 涼を探して- »

2011年7月29日 (金)

漢字廃止が原因か?

中国の高速鉄道事故に関連して 韓国の,TGV をベースにした高速鉄道 KTX(Korea Train Express)もトラブルが多発しているようで どうなっているのだろうかと,KTXの過去のトラブルを眺めてみました。
大きな事故としては 2007年 釜山駅構内での正面衝突(死者なし),2011年 6両脱線(けが人なし)があり,その他 小規模な車両故障は かなりの頻度で発生しているようです。
その中に 興味深いトラブルがありました。

2009年,KTX軌道のコンクリート枕木 15万本に「ひび割れ」が見つかりました。
第二期工事で敷いた枕木15万3千本の全てが不良品だったとのことです。

不良品が製造された原因は-

SPEC.では 「防水」(発泡充填剤)となっていたのを 「放水(水を減らす)」と解釈して 埋設栓に吸水性スポンジを使用したことによる-と報じられていました。
雨季に浸み込んだ水が冬季に凍結・膨張してコンクリートが ひび割れた,とのことです。
間違った理由が 「防水」と「放水」の読みが何れも 「バンス」の同音異義語だったからだそうです。
もともと言葉が漢字で作られている国が 漢字を廃止して 表音文字のみにすれば 前後の文章から意味を類推できない場合に 同音異義語の解釈を間違えるのは仕方がないことのように思えます。

しかし,問題は そこではなく,枕木製造業者が SPEC.の記述がどうあれ,自分が作る枕木のような単純な,しかし重要な製品が備えるべき機能を理解してなかった,あるいは 自身でそれを考えなかった,ということにあって,車両を構成する多くの,もっと複雑な部品の製造業者が 確実に その部品の機能を認識して製造しているのか,と心配になります。

初期の車両を製作したアルストム社のサポートは2006年3月で終了しており,韓国が自力でメインテナンスしなければならない状態が続いています。

又,部品の品質以前に,適正な時期の部品交換が実施されてないようで,これに関して 7月27日の韓国・中央日報 日本語版は 次のように伝えています。

「中国高速鉄道事故を受け,時速300キロで走るKTXに対する安全性問題がまた浮上している。KTXは2004年の開通後,年間20余件だった事故が,昨年53件に急増したのに続き,今年はすでに38件発生している。

こうした状況で キム・ギファンKTX安全強化対策点検班長は26日,『来年上半期までは ずっと故障が起こるしかない。』と述べた。

24日に韓国鉄道公社(KORAIL)に対し,来年上半期までに故障原因部品の交換を指示した国土海洋部 イ・グァンヒ鉄道技術安全課長は 『部品を一斉に交換するのは難しいため,来年上半期までは故障が続く可能性がある。』という立場だ。」

故障を起こさないために必要と判明している部品交換に今後1年かかり,韓国政府は その1年を容認しています。
韓国で 高速鉄道に乗るのは 命がけです。

|

« 徒ならぬ重さの「あんぱん」 | トップページ | 涼を探して- »

つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 徒ならぬ重さの「あんぱん」 | トップページ | 涼を探して- »