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2011年8月19日 (金)

イギリスの暴動,そして徴兵制について。

イギリスで起こった若者による暴動は 死者5名と5億ポンドの被害を出して,ほぼ沈静化したようです。

徴兵制度のない(廃止した)国で,若者によるこの種の(ここまでの大事件でなくとも)事件が起きると 「若者を鍛え直すため,徴兵制を復活させよ。」との声が上がることがあります。
今回の事件の報道で 「サンケイ」は 「BBC放送の日曜討論では,『1960年まで続いた徴兵制を復活させ,英国社会に対する若者の帰属意識を醸成した方がよい。』との意見が多く寄せられた。」と伝えています。

現在,軍隊,あるいはそれに類する組織がある国は世界で約170ヵ国,そのうち 徴兵制度を採用している国は 約70ヵ国だそうです。

徴兵制度の利点は 主に,人数を揃えられる(志願制による定員割れがない)ことと,知力・体力の(ポテンシャルがある)優れた若者を兵士にすることができること,の二つがあると考えます。
これに「社会への帰属意識の醸成」とか,更には「精神(根性)の鍛錬」とか言われると 軍隊経験はもちろん,体育会系クラブの所属経験もなく,行列・行進嫌いの私には語る資格はありませんが,徴兵制度が布かれても 関係ない年齢とは言え,勘弁してほしいところです。

徴兵制度の欠点は-
・兵役 高々2年で入れ替わる兵士を,高度な近代兵器を使いこなせる能力に到達させるのは困難。故に質が低い。
  (近代戦においては,昔のように 兵力 何万の頭数を誇っても仕方ありません。)
・兵士としての士気・意欲が希薄。嫌々ながら入隊した兵士を2年で変えることは難しい。
・間接的だが,学業途中で空白の期間ができ,国力の低下を招く。

去年,北朝鮮が 延坪島を砲撃したときの 韓国軍の応戦状況は この欠点を露呈したものでは-,と思います。

先月(7月4日),ドイツは 徴兵制の中止(廃止ではなく)を発表しました。

アメリカは1973年に徴兵制を廃止し,1975年には「選抜徴兵登録」も廃止されました。
しかし,その後,1980年に「選抜徴兵法」を制定し,18歳-25歳 アメリカ国民男子の「連邦選抜徴兵登録庁」への徴兵登録が義務化されています。
「選抜徴兵制度」(‘Selective Service System’,通称SSS)は 緊急時または戦時中に,兵員が大量に必要となった場合を想定して,選抜して徴兵できるよう名簿を作成しておくシステムで,20→21→22→23→24→25→19→18 の順に各年齢毎に抽選で(?) 徴兵する可能性を残しているということのようです。

現在(2011年8月),徴兵制度が存在する主な国は-

韓国,中国,北朝鮮,台湾,シンガポール,カンボジア,ベトナム,タイ,マレーシア,イスラエル,トルコ,エジプト,ロシア,スイス,デンマーク,ノルウェー,フィンランド,オーストリア,ギリシャ などです。

時代遅れの感があります。

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