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2012年2月16日 (木)

外国語間での一対一の対応は・・・

50年前に 英語を習い始めて,そのうち 外国語の難しさを感じるようになりました。

難しさの要素は 色々ありますが,難しさの基本的な要素として,言葉(単語)として 一対一で対応してないことがあります。
異なる風土,生活での言語の成り立ちの違いから 当然のことですが,習い始める時,そのようなことを知らないし,意識しないため ‘water’は 「水」,‘go’は「行く」で ‘come’は 「来る」と覚え,日本語で作った文章を,覚えた対応する英単語そのままに英語にしてしまう過ちを犯しがちです。

「水」も 「湯」も ‘water’であり,「そっちに すぐ行くよ。」 は ‘I'm coming soon.’であって,離れている人に ‘I'm going soon.’と言うと,言われた人は 「おやっ? まだ来てないのに,もう帰るの?」 となります。
「いや,そのような場合,私は ‘I'm on my way.’と言う。」 のレベルの人は この話は関係ないでしょう。

特に 日本語になっている英単語は 誤り勝ちで,例えば ‘chance’は 「チャンス=好機」 にだけ使ってしまいます。
chance’は 「危険性」 という逆の意味でも使われ,そこまでいかなくても 「可能性」や「偶然」 というニュートラルの意味もあります。
chance of error ’(エラーの可能性・危険性)とも言うし, ‘chance of success’(成功のチャンス)とも言い,結局 ‘chance’ を 一語で表す日本語は存在しないということです。
「エラーのチャンス」は 日本語としてはおかしな表現です。

chance’の意味を英語として理解していなければ,「失敗の可能性」を英語で言おうとして,‘chance of failure’ が出て来ず, ‘probability of failure’ などと 口語には似つかわしくない硬い表現を使いがちです。

このことを 英語を習い始める中学生に理解させるのは かなり難しく,ある程度 英語学習をし,周辺知識を身につけた高校生くらいで 納得させておく教育が必要と思えます。

最近 読んだ米国人が書いた文章に 「日本語の 『多分』は ‘yes’に近いが,英語の 『多分』は ‘no’に近い。」 とありました。
日本語の 「多分」 と訳す英語には 確信度の高い順に (この順序は 辞書・参考書によって若干 異なる。) ‘probably’,‘maybe’,‘perhaps’,‘possibly’ などがあり,米国人にとっては 異なる意味の副詞と思われます。これらを 全て 「多分」と訳すのは 真面目に考えれば 乱暴なことです。
前述の米国人は ‘possibly’のことを言いたかったのでしょうか。

上記の副詞を 正確に使いこなし,更に 聞き分けられる日本人は 英語の達人でしょう。

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コメント

では、私も達人に加えて頂けるでしょうか?

外国語の単語と日本語の単語が一対一にならないことは当然と言えますね。

たまに「〜と言いたいんだけど、英語で何と言えばよいか」と問われることがあります。単語が一対一になっていると信じている者が多い証拠ですね。
その場合状況を聞き、それに合った言葉を伝えますが、その言葉をこれ以降いつも使われたら伝わらないことが多いと判断した場合は、私自信が伝えたい相手と直接話すように努めています。

教育方法に、何か解決法があるでしょうか?

投稿: yoko | 2012年2月16日 (木) 11時51分

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