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2012年2月10日 (金)

外国で食事するのは難しい。

若い頃から 何度か海外出張に行き,単独行が多く 一人でレストランで食事をする度に 注文する難しさを感じました。

英会話の Lowest Level を ‘Survival Level’と言い, 「海外でホテルに泊まって 食事をするだけ。仕事するには力不足。」 と若い頃 聞きましたが,そうでなくとも スマートに食事をするのは難しいものです。

簡単なのは ファスト・フード店や フード・コートですが,それでも ロシアの,Subway のような店(Subway は日本でも 注文の仕方がよく分かりませんが・・・)で 言葉が分からず(ロシア語だから),‘Full’ か ‘Half’ かを尋ねていることを理解するのに苦労したことがあります。

食事の習慣,注文のシステムに対する知識と それに基づく想像力が重要です。

記憶に残っている 食事に関する失敗,あるいは 理解できなかったことが二つあります。
いずれも 夜,空港に着いて,そのまま ホテルにチェックインし,外に出るのが面倒で ホテルのレストランで食事をしたときのことです。

(その1)オランダのホテルで
肉料理を注文すると,‘side dish’をどうするか,と聞かれ 「温野菜」を頼みました。
そして,どう考えても 私一人のために(他に誰もいなかった。)運ばれてきたのが,立食パーティーでオードブルを供するような 長径 50cmのオーバル皿に山盛りの「温野菜」でした。
これに対する注文主の 正しい処理の方法が 今もって分かりません。
あれは 何だったのでしょうか。

(その2)オーストラリアのホテルで
魚料理と肉料理から 一品ずつ注文しました。
注文は 英語のメニューで理解できるものから,魚料理は 唯一分かった 「生牡蠣」,肉料理は 「ビーフストロガノフ」としました。
そして 運ばれてきた 「生牡蠣」に参りました。
今まで 日本で見たことがない巨大な牡蠣が1ダースでした。
メニューには ‘1 dozen’,‘Half dozen’の選択肢はありませんでした。あったとしても 大きさが分からないので 選択は困難でした。
Half dozen でギブ・アップ,気分が悪くなりました。

教訓:分からなければ,あるいは不安なら尋ねる,もし言葉が通じれば。

オーストラリアのパースに,移動中継地として一泊したことがありました。
このとき,仕事先会社が手を回して 現地支社労働課スタッフが奥さんと一緒に夕食に連れて行ってくれました。
レストランのメニューを 料理の内容わからず眺めている私のために,奥さんが メニューを読んでくれました。
彼女としては 「料理名を聞けば 料理内容が分かる。」 と思ったのでしょう。
料理名を読む(発音する)ことができても 内容がわからない人間がいる,というのが分からなかったようでした。

(蛇足)
5,6年前,ロス・アンジェルス空港の JAL ビジネス・クラスのラウンジで,私の隣のテーブルにいた60歳代と思われる日本人夫婦のご主人が チーズを食べようとしていました。
名前は知りませんが,紅いワックスでコーティングした丸いものでした。
ご主人は 包装を剥いで そのまま口に運び,声を掛ける間もなく 齧り付きました。
その時,私と同じように 心配しながら その様子を見ていたと思われる アメリカ人の婦人が 駆けつけ 「ワックスを取らないと!」(恐らく そのような意味)と声を掛けました。
ご主人は 言われた英語の意味が分からなくても,味で分かったようで 吐き出しました。

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コメント

アメリカの大学のフードコートでサンドウィッチを頼むこと、最初は戸惑いました。なのでまずスタッフに【初めてで何もわからないんだけど、何から選べばいいの?】と聞きました。
味などもよく分からなかったものについては、1番人気は何かを尋ね、その後何度かで、慣れました。

もし自分がオーダーしたつもりのない物がきたら、【これはオーダーしていない。私はこのくらいのスモールポーションの温野菜が欲しいんだ】と言うべきです。

うちの店では、そのように対応します。

だから私は、少々その国の言語を知らなければ、行くことが不安なのです。

投稿: yoko | 2012年2月11日 (土) 12時53分

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