ラムネの瓶は-
昨今,と言っても この数十年,市販の清涼飲料の種類は数えきれないほどに増えましたが,子供の頃,昭和30年代まで,‘Coca Cola’が出回り始める頃まで 夏の飲み物の種類は限られていました。
炭酸飲料は ビール会社が作っていた「三ツ矢サイダー」,「キリンレモン」,「リボンシトロン」の3種類と 地元の小さな工場で作られる「ラムネ」しか知りませんでした。
「ラムネ」は 「豆腐」と同じで 『中小企業分野調整法』(正しくは 「中小企業の事業活動の機会の確保のための大企業者の事業活動の調整に関する法律」)によって 大企業が参入できない業種なので
製造している1社が潰れたらオシマイということがなく,無数(?)に製造会社があって いつの時代も どこかで作り続けられていきそうです。
心配なのは 瓶の製造が続けられるかということです。
いつの頃からか,世界に誇る日本の三大(B級)発明として 「ラムネの瓶」 と 「紙ナプキン」 と 「ゴム草履」 を個人的に選んでいました。
何せ 外国で ラムネの瓶(ガラス玉の栓)を見たことがありませんでした。
今回,「ラムネの瓶」が気になって調べたところ,何ということか, この瓶の発明者が イギリス人であることが分かりました。
ラムネ瓶は1870年(1872年という説もあり。)にイギリス人ハイラム・コッド(Hiram Codd)によって発明され,それを真似た国産第一号瓶は,明治25年頃 大阪の徳永硝子会社によって作られたそうです。
海外に Vintage Bottleが残っていました。
英語では 発明者の名前から “Codd's ball stopper soda water bottle” あるいは 簡単に “Codd-neck Soda Bottle”,もっと簡単に “Codd Bottle” というようです。
これが発明されるまでは 炭酸水bottleの口は コルクを針金で留めていました。
そして 王冠型のbottle cap ができるまで “Codd Bottle” が世界中で使われました。
現在,“codd bottle” の使用が確認されている国は 日本とインドとのことです。
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コメント
知りませんでした。イギリス人の発明だったのですね。インドでコッヅボトルを見たら、懐かしく感じそうです。
日本でもあまり見なくなったので、かなり昔からラムネ瓶を持っています。今も玄関に飾っております。
何を隠そう、私も好きなのです。
投稿: yoko | 2012年6月16日 (土) 23時19分