辞書にあっても 違和感がある言葉
子供の頃(約50年前)にはなかった言葉で,現在は,全ての辞書にありながら 違和感 や羞恥心を覚える言葉があります。
【有言実行】
「不言実行」をもじって使われ始めた言葉で,政治家が使いがちだからか,いかがわしさを感じます。
自分では決して使いません。
誰が 使い始めたのか分かりませんが,使われ始めた頃は 冗談で使っているくらいに思っていましたが,そのうち 冗談で言っているのではないと思えてきました。
使う人間は かっこいいと思っているのでしょうか。
この言葉を本気で,真面目な顔をして使う人間は,感性が違うので 近寄らないようにしています。
「不言実行」は 当然,本人は言わず,他人が評価して言う言葉でしょう。
「言行一致」で充分です。
【生き様】
「死に様」 は分かりますが,「生き様」 は 何を意図して使うのか理解できません。
大げさで下品に感じます。
これも「死に様」 をもじって 使われ始めた言葉と思われます。
「生き方」で充分です。
もともと 「死に様」は,「そんな生き方をしていると まともな死に様をしないぞ。」 のように 悪い意味でしか使わなかったように思いますが,現在は 「生き様」を含め,ニュートラルより 良い意味で使われているようで,ますます違和感を覚えます。
「俺の生き様を見よ!」 などと自慢げに言われると (言う人に会ったことはありませんが), 目を背けるしかありません。
「見よ,彼の生き様を!」 と言われても,とても見る気にはなりません。
どうも 言語感覚 あるいは 言葉に対する羞恥心が 世の中のそれと合わないようです。
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