‘good’と‘nice’が分らない。
‘nice’と ‘good’の使い分けが分りません。
“Nice to meet you.” と言いますが,“Good to meet you.” と言うのを聞きません。
“Have a nice day.” とも “Have a good day.” とも言いますが,違いがあるのか ないのか分りません。
‘nice’は 「主観的」,‘good’は 「客観的」 と言う人もいますが,信用できません。
ネット辞典 「英辞郎」を見ると-
‘nice’は
1.良い,素晴らしい,すてきな,快い
2.立派な,上品な,行儀の良い,洗練された
3.親切な
4.微細な
5.気難しい
6.風味の良い
ーと 6つの意味が示してあるのに対して
‘good’は
1.〔程度〕良い,優れた,素晴らしい
2.〔食べ物が〕おいしい,うまい
3.〔ある目的に〕かなう,適した,都合が良い
4.〔物や出来事が〕好ましい,望ましい,待ち望んだ
5.〔能力や技能の点で〕十分な力がある,上手な
6.〔人や行為などが〕善良な,親切な,優しい
7.〔人や性格などが〕高潔な,立派な,正直な
8.〔人生で経験することが〕味わう価値がある,人を楽しく[心地よく]させる
9.〔食べ物が〕腐っていない,新鮮な
10.〔機能などが〕正常な,しっかり動作する
11.健康な,丈夫な,けがをしていない
・・・・・・・・・・・・・
25.〔社会慣習に照らして〕適切な,作法にかなった
26.〔人が〕仲の良い,親密な
27.〔テニスなどのボールが〕有効な,インの
-と 27の意味を示しており,‘good’の形容詞としての汎用性は明らかです。
おそらく,互いの置き換え可能なケースは ‘nice’に対する ‘good’の方が,‘good’に対する‘nice’より多いのでしょう。
-となれば,‘good’を使っていれば問題は あまりなさそうですが,アメリカ映画で ‘nice’ と言っているのを聞くと 何故か 使いたくなります。
但し,‘nice’の 5番目にある 「気難しい」は,‘nice’の語源であるラテン語 ‘nescius’の 「無知な」,「愚かな」から派生し,英語 ‘nice’が 「良い」という意味に変化したのは19世紀と言われているので,単純に何も考えずに使うのは危険そうです。
‘bad’も スラングとはいえ,現在では 「とても良い,素晴らしい,格好いい,最高にいかす,一流の,魅力的な」などの意味があり,もともとの意味の逆に近い使われ方をすることがあるので,使われる場面と 使う人間による判断が必要です。
そのうち,‘nice’と同じ経過を辿って ‘good’との区別がつかなくなったりすると どうなるのでしょう?
いずれにせよ,25年間住んだ日本の地方の方言のニュアンスが今もって分らないのだから,英語のニュアンスが分らなくて当たり前と言うべきでしょうか。
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コメント
どちらも使いますが、うまく説明できません。聞いてきたものを、私なりに判断したのだと思います。
i love it, so bad! なんて言いますね。
投稿: yoko | 2012年9月 1日 (土) 21時22分