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2012年9月14日 (金)

「らくだ」は 『キャメル』か?

多くの日本人は ‘camel’を 「キャメル」と言います。「カメル」と言う人は稀です。
しかし,‘camera’は 「カメラ」 と言う人が多く,「キャメラ」と言う人は 稀で,若干,嫌味に聞こえます。

「日経ビジネス ONLINE」に面白い記事がありました。

日本のアメリカ大使館勤務で 元米空軍パイロットが連載中の 「米軍飛行士の『体当たり』式外国語習得法」の 9月13日 「『リンス』で日米飛行機会議の雰囲気が険悪に」という記事です。

著者は 1993年から横田基地で勤務し,航空自衛隊小牧基地で C-130 交換幹部教官パイロットを務めた経験があり,業務上 日本語を学ぶ必要があると考えて 苦労して日本語を勉強しました。奥さんは 日本人です。

この記事のエピソードです。

10年ほど前,航空自衛隊基地の管制官(当然,日本人)に 着陸の許可を得るため “Camel○○,request permission to land” と完璧な英語で言いました。
Camel○○’は 操縦していた飛行機のコールサインで 通信の最初に付け,コールサインが不明だと着陸許可が出ません。
又,パイロットと管制官とのコミュニケーションは どこでも英語です。(日本人同士でも)

このリクエストに対して 日本人の管制官が ‘Please say again call sign’と求めてきました。
彼は さらにきれいな英語で もう一度 “Camel ○○”と言いましたが,通じませんでした。

しばらく,やりとりしているうちに 英語の発音が問題であることに気づきました。
彼の “Camel” は 「カメルっ」ですが,日本人管制官は 「キャメル」という発音に慣れていて,ネイティブが正しく発音すると聞き取れなかったのです。
それに 良く気付いたと感心します。

その日から,日本人の管制官と通信するときは 日本のカタカナ英語に合わせて発音するように心がけたそうです。

そういえば,成田空港が出来て 外国の航空会社の飛行機の乗り入れが多くなった30年ほど前,何かの本で 面白い記事を読んで 記憶に残っていることがあります。

真偽は分りませんが,成田に発着する飛行機の外国人パイロットの間で 「日本英語-英語 対照表」が出回りました。
これには 「成田の日本人管制官が発音する英語」 と 「それが意味する英語」が示されていたそうです。本当だとすると,怖い話です。
上のケースとは逆なので,管制官が パイロットの英語を正確に聞き取っていたかは不明です。
「『言いたい英語』 と 『管制官が聞き取れる発音』 対照表」として使えば 問題なかったということでしょうか。

ところで,‘caramel’は 「キャラメル」 とも 「カラメル」 とも言いますね。
英語では,‘ca’は 「カ」に近いようなので,「カメラ」は 正解です。外国に行って 頑張ったつもりで 「キャメラ」 と言うと 却って通じなくなりそうです。

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コメント

やはり言語が違うんですもの、全てをカタカナで表そうとするのがおかしいのではないでしょうか。

ちなみに私の場合、「きゃむら」に近い発音をしています。

投稿: yoko | 2012年9月14日 (金) 08時51分

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