オスプレイの疑問/自問自答
米軍の「オスプレイ」(V-22 Osprey)の沖縄への配備が始まって 反対運動で騒がしいようです。
安全性が問題になっているので 素人が少し考えてみました。
機構の複雑さや 操縦の難しさは分りますが,その他に 通常の飛行機やヘリコプターと比較して 何の危険があるかと 考えると,離着陸時(ホバリング時を含む)に固定翼へ風の影響を受け易く,機体を水平に保ちにくいように思えるし,そういう指摘があります。
そうであれば ジェット・エンジンの垂直離着陸戦闘機も同様に安全性に問題がありそうです。
垂直離着陸戦闘機の代表機 「ハリアー」に関する記事がありました。
1999/6/13付け「琉球新報」(浅学にして この新聞の傾向不明)によるとー
1999年度 米海兵隊航空機の重大事故 8件中4件が 「AV8B ハリアー」で,機数の割合からすると事故率が他機種に比べて ずば抜けて高かったようです。
(何故,1999/6 の新聞で1999年度の結果が示せるのか不明)
又,「ハリアー」 と 「ホーネット」 の事故率(飛行時間10万時間における事故回数)は
'97 '98 '99
ハリアー 10.47 12.41 15.88
ホーネット 2.95 3.23 3.07
となっており,通常タイプ航空機の 約4倍でした。
10年以上前,ハリアーも問題になったことがあるようです。
ここで オスプレイに関する素朴な疑問,自問自答(素人自答-信用度?)-
Q: 片側のエンジンが停まったとき 片肺飛行は可能か?
A: 左右のローターは 駆動シャフトで連結されており,片側のエンジンで二つのローターを回転させて飛行が可能だそうです。
Q: 片側のエンジンが停まったとき,ヘリコプター・モードによる着陸は可能か?
A: 片側のエンジンで 二つのローターを回転させることができることは分りましたが,その推力で垂直に着陸できるかどうか? 積んでいる貨物を捨てたら 可能?
実際は ナセルを斜めにして翼の揚力を利用する 短距離進入降下での着陸なら 何とかなる?
Q: エンジン・ポッド(ナセル?)角度が左右で異なる状態になって 機体が捻じれて回転しないか?
A: ロッドで連結しており,ナセル角度は同調するようです。当たり前です。
Q: ナセルが 飛行機モード(水平)で スティックして(故障,敵機の攻撃などで) 動かなくなったら 着陸は どうする?
A: 飛行機モードのまま着陸して,ローター破損(だけで済めばいいですが)でしょうか?
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