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2012年11月 1日 (木)

韓国から ロケットは打ち上がるか-

10月26日午後 打ち上げ予定の 韓国の人工衛星搭載ロケット 「羅老(ナロ)」が,その日になって 打ち上げ延期になりました。

1段目ロケット,バルブ調節用圧力をかけるヘリウムガスの,発射装置との連結部のラバーシール破損による漏洩が原因だそうで,製造したロシアが持ち帰って 原因分析・対策後 11月中旬に打ち上げる予定のようです。

韓国は 2009年と2010年に 人工衛星打ち上げに失敗しており,今回は 3度目の正直と,背水の体制で臨んでいたようで,前日 あるいは その日の朝までは ‘事前点検完了「すべての動作は正常」’,‘韓国ロケット「羅老」に拍手を!’,‘今は努力の結実を見るとき’などと 自信あふれる報道でした。
延期決定後の報道では ‘問題の部品は「ロシア産」’,‘韓国民に失望感’と勢いがなくなりました。

「問題の部品はロシア産」というのは当たり前で,「シール」どころか 1段目ロケット自体がロシア製であり,今回の3回目が契約の最後らしく,これに失敗すると 次回は 別の国の協力が無ければ 自国のみの技術によるロケットを打ち上げることになります。
現在 打ち上げ予定のロケットは,「韓国からの打ち上げ」には間違いありませんが,「韓国製のロケット」ではありません。

今回,打ち上げに成功するとして 「『韓国ロケット』ついに宇宙へ」 とか, 「世界で10番目に『宇宙クラブ』入りを果たす」(『宇宙クラブ』が いつできた,何か知りませんが・・・)と,自国製でないことを考慮すると正確さを欠いた,しかし 自尊心を満足させる報道となるのでしょうが,次回は 1段目ロケットから 自国技術で作ることになります。
ロシアは 韓国への技術移転はしておらず,写真撮影さえ禁止していたとのことなので。

ロケット技術は 他の工業製品と違って,どの国も 簡単にコピーを許さないでしょうし,他国のOB技術者をスカウトするのも難しいでしょうから,せっかく入会した「宇宙クラブ」から脱退ということで幕引きにならないよう頑張ってください。

ところで 今回 このロケットで軌道に乗せる予定の人工衛星は 「科学衛星」となっていますが,人工衛星に関する詳細の報道が見当たらず,何の目的の衛星か 分りません。
軌道投入成否を確認するための通信装置のみ搭載という話もあるので,科学衛星とは言いにくいところです。
自国領土内から(自国製か否かに関係なく) ロケットを打ち上げることが第一の目的となっていて,先進国から見れば ロケットが人工衛星を軌道に乗せる手段であることが 霞んでいます。
しばらくは,本当に必要な 人工衛星の打ち上げは 他国に委託せざるを得ないようです。

先進国への 後一歩(もっと?)が遠いようです。

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