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2013年2月19日 (火)

Dyson の ‘ものづくりの哲学’

「日経ものづくり」2013年2月号 の特集 「もう1つの高付加価値設計 本質機能の一点突破」の第2部 『ダイソンのものづくりの哲学/他社を見ず,消費者にも聞かない/革新技術に時間と資金を注ぐ』 という記事がありました。

最近,Dyson の コードレス掃除機(DC45)を入手して Dysonに興味があったので読んでみました。

その前に,Wikipediaから Dyson社の概要を調べるとー
  ・1993年創業の英国の電気機器メーカー。
  ・製品は 「掃除機」,「扇風機(温風Fan を含む)」,「ハンド・ドライヤー」(日本では販売してない,業務用)の3種。その他に 「車輪の代わりにボールを用いた手押し車」,「ドラム二層式洗濯機」を造るも現在,製造中止。
  ・1990年にエンジニアである社長のジェームズ・ダイソンが 「サイクロン式掃除機」を開発。
  ・1991年 「日本国際デザイン見本市」に出品,「シルバー精機」が 製造・販売のライセンスを取得。(「シルバー精機」は2011年に倒産。)
  ・1993年 ライセンス料を元手に 工場と研究所を設立,‘DC01’を開発,販売開始。
  ・「羽根のない(見えない)扇風機」‘Air Multipliar’は 1981年に 東芝が特許を取得しており,20年経過して この特許には抵触しないが,Dysonの製品に新規性がないとして Dysonの特許は審査継続中であって特許はない。
  ・「吸引力が変わらない」のキャッチ・コピーは 実態と異なるとして 英国では2007年に排除命令が出て 使われてない。日本では そのまま。

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さて,「日経 ものづくり」に書かれた同社の方針(あるいはその類)を列記するとー

  ・日本メーカーは,既存の製品を改良する際に,付加機能に走る傾向が見られるが,当社はユーザーが望む真の機能に絞って革新技術を生み出そうとする。
  ・ベンチマークの手法では,他社とは根本的に異なる製品を生み出せない。
  ・多機能を捨てる勇気を持つべき。
  ・消費者に聞いても,本質機能も革新技術の発想も出てこない。
  ・あったらいいな,という程度の付加機能は,無くても構わない。
  ・多機能を捨て,製品の根幹を成す機能(本質機能)の一つに焦点を当てて,そこなら負けないという製品を造れば消費者に受け入れられる。

ー だそうです。
「本質機能に絞って,集中的に人と金と時間を投入する。」ということですね。

ダイソン氏が敬意を表する日本の製品は SONYの「ウォークマン」とのことです。

消費者に訊けば,「録音機能」,「スピーカー」,「ラジオ・チューナー」などが欲しいというところを,それらを切り捨て ヘッドフォンによる音楽再生にのみ機能を絞った製品でした。

Dyson社の 2011年の利益率は 29% で,ハードのメーカーとしては 大した値です。
因みに 日本の業界別利益率トップは パチンコ(台製造)の13.7% です。

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