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2013年2月28日 (木)

『スエズ運河』通航料値上げ

「エジプトのスエズ運河庁が通航料の値上げを決定した。値上げは5月からで,値上げ幅は タンカー,ばら積み船で 5%,コンテナ船,自動車運搬船で2%。」と2月初旬に報道されました。

昨年(2012年)3月にも 前触れなしに通航料を 3%値上げしたばかりです。

スエズ運河の通航料は ‘Suez Canal Authority’のサイトに ‘Toll Calculator’があって 必要データをI/Pすれば計算できますが,素人には無理なようです。
「船種」,「船体構造」,「積荷」,「船の大きさ」などで決まり,貨物船の平均は US$250,000 なので 2千万円から3千万円 といったところでしょう。

この通航料でも インド洋から大西洋に出るのに(その逆も) 喜望峰を回らないでスエズ運河を通った方がメリットがあるということです。
燃料費と 時間(1週間~10日)による経費(人件費,食費,・・・)と,通航料のバランスで決まることで,エジプト政府はギリギリのところを狙って値上げするのでしょう。
決して スエズ運河の運営費とのコスト・バランスで決めているとは思えません。
値上げは エジプトの財政事情-政情不安による観光収入減- が理由とみられています。

「アジア-ヨーロッパ定期航路」を持つ運航会社の代替策としては 「北極海航路」,「パナマ運河」がありますが,「北極海航路」は氷のため 定期航路となるのはまだ時間がかかり,「パナマ運河」は 通航可能な船幅の 32.3mを 49mとする拡幅工事中で 2015年から通航可能ですが 通航料などまだはっきりせず,現時点では スエズ運河を選択せざるを得ないようです。

30年ほど前,一度だけ 外国のコンテナ船でスエズ運河を南から北に(紅海から地中海に)通過したことがあります。
運河に入る前,一等航海士から キャビンのドアを必ずロックしておくように注意されました。
マラッカ海峡を夜,通過するときの注意は 乗り込んでくるかも知れない海賊対策であることはわかりましたが,真昼間にスエズ運河で 海賊はないだろう,と思い 理由を訊くとー「泥棒対策」との答えがありました。
「運河通過中,運河庁は 事故発生時の緊急作業のため 数人の作業員を乗船させる。
規則だから 船側は断れない。
作業など発生しないので 彼等は居住区の通路で土産物屋を開く。
そのくらいだったいいが,たちの悪い作業員の場合,船の備品や乗組員の金品を盗むこともある。従って 注意が必要。」
との説明でした。
通航料(パイロットへのお土産-煙草 1カートンを含む?)を払って 泥棒を乗せなければいけないのは辛いところでした。

最近は どうなっているか知りません。

脱線します。
スエズ運河には一定隻数が船団を組んで入ります。(大型船のすれ違いはできない。途中に何か所かすれ違うための場所がある。)
この船団に入るための順番待ち(数日の場合あり。)で紅海の北端に停泊していると,色々な小舟がやってきます。スエズ運河庁の役人の船もありますが,中には遊びのための旅行業者がいます。
一等航海士に 「日帰りピラミッド観光:$100 というのがあるから行こう。」と誘われて,その気になっていましたが,「明日,船を移動させるのでダメ。」と 船長に却下されました。
結局,エジプトに上陸できないまま地中海に入りました。

2月26日,ルクソールで観光用熱気球の19名死亡事故が発生しました。
これでまた観光客が減少すれば,来年 更に 通航料の値上げが予想されます。

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