‘Honcho’は 何の班長だったのだろう。
英語として そのまま通用する日本語(英語になった日本語)は いくつもあり,古くは ‘shogun’,‘bonze’など,最近では ‘bento’があり,これらは ‘Oxford Dictionary’にも掲載されています。
ビジネス界にも 同様の言葉があって ‘honcho’(班長)は面白いと思っていました。
‘Oxford Dictionary’では 名詞として
‘a leader or manager ; the person in charge :the company’s head honcho in the US’ と説明されています。
さらに 動詞としても使われ,‘honchoes,honchoing,honchoed’となり,意味として ‘be in charge in’,例文として ‘what else could be expected from a review honchoed by him? ’と示されています。
これは 日本の生産システムを世界が注目して 導入していた時代に,‘kaizen’(改善)と同様に,工場の「班長」が伝わったものだと思い込んでいました。
ところが,何気なく ‘Oxford Dictionary’を眺めていて驚きました。
‘honcho’の語源として,‘1940s: from Japanese hancho ‘group leader', a term brought back to the US by servicemen stationed in Japan during the occupation following the Second World War’と書いてありました。
太平洋戦争後,1940年代の日本に進駐した米兵が 本国に伝えたとのことです。
この頃,彼らが耳にし,自らも口にした ‘hancho’ とは 何の組織の班長だったのか,興味が湧きます。
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