PM 2.5 とは何?
中国の‘PM2.5’がこの冬,突然 大きく問題視され始めました。
日本への影響もあり,3月5日には 熊本県荒尾市で 午前5~7時の1時間値が大気1㎥当たり 90~91㎍ となって 環境省の基準値:1時間 85㎍を超えたため,熊本県は外出自粛の注意喚起を行いました。
‘PM2.5’とは 正確には何ぞや,と調べてみました。
まず PM とは ‘Particulate Matter’(「微粒子の」+「物質」)の略のようで,‘2.5’は 大きさ 2.5㎛ を示し,まとめて正確に定義すると 「粒径 2.5㎛以下の微小粒子状物質 にして 大気汚染物質」 を指します。
何故 2㎛でも 3㎛でもなく 2.5㎛ なのか?
この説明はどこにもないようなので推定ですが-
・環境基準の制定は アメリカが早く, PM10が先に設定された。
・その後,さらに微細粒子の設定が必要となり,
PM10の 1/4の大きさが設定された。
英語では ‘Half’や‘Quarter’は より小さい量をいうとき,まず出てくる割合。
25セント硬貨があるのと同じ理屈。
(これは 真偽不明。)
成分はー
ボイラ,焼却炉などによる「煤塵」,ディーゼル・エンジン排ガスの「燃えカス」,「海塩粒子」,「土壌」,「粉塵」 など 雑多です。
分析すれば 成分比が分るでしょうが,報告を見たことがないので 何が主成分か あまり気にしてないようです。
勿論,対策を立てるときは,成分比大の物質から手を当てるべきなので 成分分析は重要と考えられます。 主原因は車の排ガスか? 工場の排煙か? 暖房用石炭の煙か?
‘2.5㎛’の大きさを理解しやすいように示すとー
・毛髪の直径:70㎛(0.07㎜)の 約1/30
・杉花粉:30㎛(0.03㎜)の 約1/10
の大きさです。(1㎛=1/1,000㎜ )
通常の マスクでは効果は薄いようです。
昭和30年代から40年代にかけて問題となった公害を解決するのに 日本でも時間がかかりました。
中国の場合,民意が反映されにくいその政治形態からすると 簡単には解決できないかも知れません。
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