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2013年5月28日 (火)

日本の好感度は下がったか・・・

Bbc_2013_average_22_countries
BBC World Service が 2012年12月から2013年4月にかけて,25か国,26,299人に 「世界に良い/悪い影響を与える国」に関するアンケート調査を行い,その結果が 2013年5月22日に発表されました。(前年は 22か国,24,090人。2013年2月23日の弊ブログに 2012年の発表について書いています。)

アンケートは面接 又は 電話で行われています。

アンケートを行った国は 2012年と同じ 「オーストラリア」,「ブラジル」,「カナダ」,「チリ」,「中国」,「エジプト」,「フランス」,「ドイツ」,「ガーナ」,「インド」,「インドネシア」,「日本」,「ケニヤ」,「メキシコ」,「ナイジェリア」,「パキスタン」,「ペルー」,「ロシア」,「南朝鮮(韓国)」,「スペイン」,「イギリス」,「アメリカ」に,今年は 「ギリシャ」,「トルコ」,「ポーランド」が加わっています。各国のアンケート人数は800人~2,200人/国で,平均的には 約1,000人/国です。

評価対象国は 2012年と同じ 「日本」,「ドイツ」,「カナダ」,「イギリス」,「中国」,「フランス」,「EU」,「アメリカ」,「ブラジル」,「インド」,「南アフリカ」,「韓国」,「ロシア」,「イスラエル」,「北朝鮮」,「パキスタン」,「イラン」の 17か国です。

結果のまとめは上図のとおりです。
値は %で,‘positive’と‘negative’の間の空白は 「どちらとも言えない」などで,右に2012年からの変化が±のポイントで示されています。

2013年の ‘mainly positive’の一位(59%)はドイツです。

2012年,‘mainly positive’が 58%で一位だった日本は 51%に 7ポイント落ち,‘mainly negative’は 2012年の 21%から 6ポイント増加して27% です。


Japan_2013日本を各国がどのように評価したかのグラフです。

mainly negative’が ‘mainly positive’より多く評価した国は,2012年は中国と韓国だけでしたが,2013年はドイツが加わりました。

mainly negative’は,中国 74%(63%),韓国 67%(58%),ドイツ 46%(29%)で,これらの国の ‘mainly positive’は 中国 17%(16%),韓国 21%(38%),ドイツ 28%(58%) (( )内は いずれも 2012年の結果)で,ドイツの前年からの大きな ‘negative’方向への変化が特徴的で 理由が不明です。
何か ドイツ人に嫌われるようなことを 日本はやりましたか?

日本を‘mainly positive’と評価した割合が大きい国を順に挙げるとー

1位:インドネシア 82%,2位:ナイジェリア 75%,3位:ブラジル 71%,4位:アメリカ 66%,5位:ペルー 64% となっています。

mainly positive’が 50%以下なのは メキシコ,インド,パキスタン,トルコ,ロシア,エジプト,スペイン,ドイツ そして 隣の二国,計 10ヶ国で 2012年の6ヶ国から増えました。

mainly positive’と評価する自国民による %値 を,世界の評価平均 %値で除した値を 『自尊心指数』(≒自惚れ指数) とでも名付けて比べると,日本は ‘0.88’で,1.0 以下(世界の評価よりも自国民の評価が低い)は データがある12ヶ国中 日本だけです。
2012年の ‘0.71’よりも上ってはいますが,まだまだ 強い謙遜が表れています。

『自尊心指数』が高い順に並べると パキスタン:3.53,ロシア:1.93,インド:1.91,中国:1.83,韓国:1.78,ブラジル:1.67,フランス:1.55,カナダ:1.53,アメリカ:1.44,イギリス:1.20,ドイツ:1.08 そして 日本:0.88 です。
他国に比べ,日本人が 何故,これほどまでに自国を過小評価するのか,不思議です。
戦前の日本人がアンケートに答えたとしても 同じ傾向になったのでしょうか。
推定は困難ですが,もし,違うことが想像されるなら,戦後教育,あるいは 日本政府の外交における自信の無さ,政府広報の貧弱さが影響しているのかも知れません。
しかし,「低い国ほど 文明国」という感じがするので まあ よしとしましょう。

中国と韓国への他国の評価結果を見てみましょう。

China_2013Korea_2013_2


左が中国,右が韓国への他国の評価です。

中国に対して
   ・‘mainly negative’が ‘maily positive’を上回る評価をしたのは2012年の7か国から13ヶ国に増え,「アメリカ」,「ドイツ」,「スペイン」,「フランス」,「韓国」,「日本」,「オーストラリア」,「メキシコ」,「カナダ」,「イギリス」,「ギリシャ」,「トルコ」,「ポーランド」。
   ・‘mainly positive’が最も少ないのが日本で 5%(2012年は10%),‘mainly negative’が最も多いのが フランスで 68%(アメリカ,ドイツ,スペインが 67%)。
   ・中国人が自国を ‘mainly positive’と評価したのは 77%(世界は42%と評価),2012年の 86%より減ったとはいえ,相変わらずの見境のない自信です。

韓国に対して
   ・‘mainly negative’が ‘maily positive’を上回る評価をしたのは2012年の4か国から9ヵ国に増え, 「ブラジル」,「メキシコ」,「ドイツ」,「カナダ」,「フランス」,「トルコ」,「ギリシャ」,「エジプト」,「日本」。
   ・‘mainly positive’が最も少なく(17%),‘mainly negative’が最も多い(65%)のは いずれも 2012年と同じくドイツで,韓国を低い評価で見ていることが分ります。ドイツの中国に対する‘mainly negative’は 67%なので ほぼ同じ,‘mainly positive’は 13% で ドイツ人にとって 韓国も中国も 評価が低い国です。
   ・韓国人が自国を ‘mainly positive’と評価したのは 2012年の 56%から 64%(世界は36%と評価)に増え,‘mainly negative’が 2012年の34% から 22% (世界は31%と評価)に減っています。この,世界の自国を見る目に対する自信と錯覚は真似できません。

全文見たい方は 次のリンクからー

http://www.worldpublicopinion.org/pipa/2013%20Country%20Rating%20Poll.pdf

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