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2013年9月 4日 (水)

オーストラリアに降る雨は・・・。

Australia's Unique Influence on Global Sea Level in 2010-2011’というタイトルのユニークな研究結果が8月に発表されました。
日本語にすれば 「2010-2011 における世界の海面レベルへのオーストラリア固有の影響」とでもなるのでしょうか。

発表したのは NCAR (‘National Center for Atomospheric Research’,米国立大気研究センター)の John T.Fasullo 他3名で,掲載誌は ‘Geophysical Research Letters’です。

研究内容はー

「地球の温暖化の影響で 海面は 年 3mmの割合で上昇しているにも拘らず,2010年に世界の海面が 7mm 低下し,その傾向が 18か月 続いた原因は オーストラリアだった。」というもの。
著者らは 7mm低下した原因となる水の行方を探し,それがオーストラリアにあることを突き止めた。

一般に地球上の陸地に降った雨は川に流れ込み,海に運ばれる。
ところが オーストラリアでは傾向が異なり,アウトバック(内陸の砂漠を中心とする地帯)に降った雨は海に流れ込まず,浅い内海に集まって 時間をかけて蒸発することが多い。

2010年12月にオーストラリア全土が豪雨に見舞われたとき,他の大陸なら海に流れ込む雨水を 広大な無河流域と内陸湖が吸収し,時間をかけて蒸発した結果,18ヶ月間 海面の低下状態が発生した。

ーというものです。

俄かには信じられない現象です。

この研究結果を報じる英文ニュースの見出しが興味深く,いくつかを挙げてみました。
同じ内容ですが,工夫を凝らした表現の見出しです。

Australian floods of 2010 and 2011 caused global sea level to drop 

Australian floods lowered global sea levels 

Extreme Rain and Flooding in Australia Drops Global Sea Levels 

Littlest Continent Had Biggest Role in Sea Level Drop 

Rain in Australia Paused Sea Level Rise 

Rainfall in Australia temporarily halted sea level rise 

Global sea level rise dampened by Australia floods

オーストラリアの内陸に大雨を降らせれば海面上昇を止めることができる,と期待が感じられる見出しがありますが,うまく 人気のない所だけに降らせるわけにはいかないでしょうから,オーストラリアの人にとっては 「最小の大陸が海面レベル低下に最大の役割を果たす。」 と言われても迷惑な話です。

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