アンソニー・パーキンス,「のっぽ物語」からー
アンソニー・パーキンス(‘Anthony Perkins’,1932~1992)と ジェーン・フォンダ(‘Jane Fonda’,1937~ )が共演した 「のっぽ物語」(‘Tall Story’,1960)という映画があります。
(上は 日米公開時のそれぞれのポスターと思われる。)
この映画のビデオもDVDも日本では見当たらず(米国では Remastered EditionのDVDが検索できた。),テレビで放映された記憶もありませんが,この映画でのアンソニー・パーキンスの着こなしと,着ているものが,1960年~1970年頃に流行した日本のファッションの手本(体型の違いを顧みず)になったことで有名で,当時の雑誌には写真が掲載され,現在でも 時折り,見かけることがあります。と言っても,ほぼ60歳以上の限られた層しか分らないかもしれません。
公開時,小学生だった私も この映画を観たことはありませんでした。
ストーリーは大学を舞台とする「青春恋愛コメディー」というところでしょうか。
最近,ひょんなことから この映画のDVDを入手しました。
日本では発売されてないので 字幕は付いていません。
では,1960年代のファッションの手本とされたスタイルが どんなものだったか,画面で観てみましょう。
クルーネック・セーターです。
それまで 日本では 「トックリ」か「Vネック」が主流でした。
遠目には 無地のスポーツ・コートに見えますが,「白蝶貝(おそらく)ボタン」の「コード・レーン」(おそらく)の三つボタン・サックタイプです。
不鮮明な白黒映画でよく分りませんが,「チャコール・グレイ(又は黒)のパンツ」に「黒っぽいタイ」を合わせています。シャツは 白のボタンダウンです。
この組み合わせは現代でも 通用すると思います。
何でもないダークスーツです。
アンソニー・パーキンスの首と顔の幅が ほぼ同じです。
顔の幅が首の幅の約1.5倍の私が このスタイルを真似ようとすることは無理な話でした。
この映画で有名になった レタード・カーディガンのシーンは 雑誌やポスターなど宣伝用の写真に多く使われていますが, 映画の中では冒頭に少しあるだけ,全身が見えるシーンはありませんでした。
信じられないくらい細いウェストを強調したワンピース姿のジェーン・フォンダは 当然 C.G. ではありません。
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