英単語を創造する?
白菜を英語では ‘chinese cabbage’ 又は ‘nappa/napa cabbage’ あるいは‘napa’ などと言うようです。
‘chinese cabbage’は文字通りで,その他は 日本語の「菜っ葉」が語源であり,いずれにしても 中国と日本由来の英単語になっています。
これが気に入らず,「今後,韓国内では上記の英語の使用を禁止し,英語で言う場合, ‘kimchi cabbage’と言わなければならない」 という法律が韓国で公布されました。
「なるほど,韓国ならあり得る。」 と思う人も, 「まさか,いくらなんでも それはない,嘘だろう。」と思う人もいるでしょう。
御免なさい,嘘です。
しかし,脚色をしていますが,全くの嘘でもありません。
最近,「12月2日より開かれる第8回世界無形文化遺産委員会での遺産入りに向け,韓国はキムチとキムチ文化の遺産認定申請を提出した。
さらに韓国は国内の関連機関で使用される白菜の英語名を 『チャイニーズ・キャベツ』から 『キムチ・キャベツ』 に変更。韓国からの申請を受け,同委員会はキムチとキムチ文化が無形文化遺産の資格を有しているか調査を実施中だ。」 との報道がありました。
「まさか,いくらなんでも それはない,嘘だろう。」 と思う人は精神的に健全ですが,これは本当です。
中国人が言う 「世界,いや 宇宙は韓国のモノ」 が改めて実感できる報道です。
なにせ,英単語を独自に創造する能力を持っているのです。
「世界地図(海図)の 『日本海』を 『東海』 に変えろ。」 と主張するのに何の躊躇いもありません。何故 この主張が通らないかの理由や 他国の迷惑などを考えることなどありません。
「『日本海』は 日本の意思や好みで,日本が勝手に決めたわけではない。」という理屈が理解できず,日本に敵対心を持って変えようとします。
今年,日本は 「富士山」が世界遺産になったと喜んでいましたが,キムチが「世界遺産」に認定されるとなると, 「世界遺産」のステータスも 「キムチ」並みかと,日本人の「世界遺産」礼賛の気持ちが失せるのは避けられないでしょう。
と,なれば,「沢庵」 と 「ラッキョウ」 も世界遺産申請が必要だ,と思う人も出てきそうです。
それじゃあ,「奈良漬け」と「福神漬け」はどうするのか,「野沢菜漬け」と「しば漬け」も何とかしてほしい,などとなって大騒ぎになりそうです。
ーなどということは 日本では考えられないでしょうね。
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