たまたま観た ‘The Company Men’。
BS日テレで放映されていた 「カンパニー・メン」を,ベン・アフレックが出ていたので内容を全く知らず観ました。
リーマンショック後に,当時の状況を,リストラされたホワイト・カラーのベン・アフレックを中心に描いた 2010年製作の映画 ‘The Company Men’です。
Wikipedia には 「リーマンショックを機にリストラされたサラリーマンが,仕事や家族について見つめ直すヒューマン・ドラマ」 とあります。
大企業の営業担当:ボビー・ウォーカーを ベン・アフレック(1972~ ),その妻 マギーをローズマリー・デウィット(‘Rosemarie DeWitt’,1971~ )が演じます。
上司は Chris Cooper (1951~ ),創業からの重役 ジーン・マクラリーを Tommy Lee Jones (1946~ )が演じています。
この二人も ボビーの後を追うように解雇されます。
映画は 上記 三人の出勤前の住宅と本人の描写から始まります。
一番目の家は ローンを払いながら住んでいる ボビー・ウォーカーの家です。
解雇のあと再就職がうまくいかず手放します。
ジーン・マクラリーの邸宅は 庭師やプール清掃人も映し出されます。
最新型の車と,どのくらいの価値があるか不明の,米国唯一のスポーツ・カーと言われた 1961年型(1958年型?) Chevrete Corvette が並んでいます。
Corvette と言えば 大学生(休学して?)二人が乗って旅をする 連続テレビ映画 ‘Route 66’が思い出されます。(脱線)
東京オリンピックの前後,私が 中学生から高校生の頃,観ていました。
カラーではありません。
‘(Get Your Kicks on) Route 66’は この番組のテーマ・ソングとして作られたものです(かな?)。
1960年代前半でしょうから 半世紀前の車です。
番組の中では,マーティン・ミルナー演じる トッドが金持ちの御曹司で,この車は彼のものであるとの設定でした。
ズラリと並んだ調理器具に驚かされます。
録画再生を一時停止して 家人と 調理器具のチェックをしました。
手前の ガスコンロの隣はー「ワッフル・メーカー?」,「(3枚か4枚同時焼きの)トースター」,「スタンド・ミキサー」,「電気オーブン?」,「ワイン・セラー」,「ブレンダー」,「(流しの右横のもの)不明」,「エスプレッソコーヒー・メーカー」,「電子レンジ」,「コーヒー・メーカー」,「電気オーブン?」が見えます。
「オーブン」は 台所にビルト・インしたものがあるはずなので,二つの 「電気オーブン」風のものが何なのか,よく分りません。
とにかく 豊かな生活を 見せつけます。
一番若い ボビーでも 所謂 ‘six-figure salary’(6桁,すなわち 10万ドルを超える年収)の成功したサラリーマンであることが 強調されています。
解雇後の就職活動の面接で,ボビーは それまでの年収が 「12万ドルプラス特別報酬」であったと言っていました。
ボビーが ガレージからバックで車を出して 仕事に出かけます。
車は ポルシェのボクスターです。
(この車も 解雇後,ローンが払えず,手放します。)
このような絵に描いたような裕福な生活が,社会 もしくは 会社の ちょっとした変化で 簡単に失われることを象徴するため,解雇前の生活を風景を淡々と描いています。
面白い(?)ことに Kevin Costner(1955~ )が 建設業の棟梁(?)役で出演しています。
ボビーの義理の兄役として,危ういホワイトカラーの対照としてのブルーカラー労働者の,堅実,かつ誠実な仕事ぶりを示します。
ボビーは ホワイトカラーとしての仕事が見つからず,一時的に義理の兄の仕事を手伝います。義理の兄は,赤字の仕事でありながら 素人の義理の弟に仕事を与えます。
この映画で もっとも印象的で,素晴らしいのは ボビーの妻 マギーです。
解雇されたことを聞いても さほど驚かず,「こんなことは人生には 何回かあるものよ。」と理性的に受け止め,売ってもローンだけが残る家を手放すことを ボビーに勧めます。
ポスターは 綱渡りするホワイトカラー労働者を見上げる出演者たちで,極めて分りやすい図柄です。
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