Bentwood Chairs made by DREVOUNIA and RADOMSKO
我が家に2種類の曲げ木椅子があります。
どちらも THONET(独)の日本代理店である AIDECを経由して 約30年前に購入したもので,右の写真は THONET 209 タイプですが,THONET ではありません。
THONET 209 は 現在 \153,300(税込,AIDECのサイトによる)ですが,これは購入時 \28,000でした。
座のフレーム裏に ‘□OUNIA,CZECHOSLOVAKIA’のラベルが貼ってあるので THONETが 戦前 保有していた チェコの工場で,THONET のデザインで作られた椅子と思われます。
THONET は,かつて東ヨーロッパの各地に工場を持っていましたが,大戦終了後 それぞれの国に接収されました。残ったドイツの工場のみで再出発し,東欧の旧THONET工場で製作され続けられるTHONETデザインの曲げ木椅子と差別化を図るため,デザインのマイナーチェンジを行ったとされています。
従って,戦後,東欧の旧THONET工場で当時の型を使用して作られた曲げ木椅子は,戦前のTHONETのデザインをそのまま残していると言えるかも知れません。
この椅子に貼られたラベルの‘OUNIA’の頭の部分の文字が欠けており正式名が分らず,以前から気になっていました。
今回,本気で Google(英語版)で 様々な検索を試して頭の部分の文字を探しました。
その結果,‘DREVOUNIA’らしいことが分りました。
欠けていても 国名文字との配置バランスから 1,2文字だろうと思っていましたが,4文字欠けていました。
‘DREVOUNIA’は地名ではなく メーカー名(社名 もしくは工房名)のようです。現在 存在するかどうかは分りません。
もう1種類は THONET 214 タイプで,5脚ありますが,これも THONETではありません。
座面フレーム裏に貼ってあるラベルには ‘ZPM Radomsko’と書いてあり,‘Radomsko’はポーランドの町の名前なので,やはり,かつての THONET の工場で,THONET の戦前のデザインで作られた椅子と思われます。
THONET 214は 現在 \101,850 ですが,これは 約30年前 \18,000 でした。
いずれも座面が籐(‘cane seat’)のため 耐久性に問題があり,全て 最少1回は張替え修理経験があります。
尚,214 はカフェでよく使用される(た)椅子ですが,209 は オフィス用にデザインされた椅子と言われています。
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