三越による Hartmann Luggage,Mobile Traveler の修理顛末。
15年以上前から使っている Hartmann Luggage のMobile Traveler (Intensity Collection 22”,Coffee Colour)のキャスターのゴム部分が剥離し,転がすときの音がひどくなって 交換したいと思いながら数年経ちました。
音だけならまだしも,使っているときに車輪が割れるとまずいと思いながら,三越がHartmannの取り扱いを止め,Hartmann自身も倒産(サムソナイトが吸収)となって部品の入手が困難なため,そのままになっていました。
2013年の夏,日本橋の三越に電話して,修理の可能性を調べてもらっていたところ,11月になって電話があり,できそうだとの回答がありました。
ちょうど この鞄を持って家人が東京にいたので,新たに購入した鞄に中身を詰め替え,入りきらない荷物はホテルから宅配便で送って 空になった鞄を日本橋・三越に修理に持ち込みました。(11月27日)
本来なら キャスターを ハウジング毎交換するところでしょうが,ハウジングの入手が困難なため,ハウジングをそのままに,車輪のみの交換で \5,000 程度とのことでした。
12月3日,\11,000 との見積もり連絡がありました。
車輪交換を約\5,000 と聞いていて,追加した 2~3個の摩耗した底鋲交換が \6,000では高すぎるので 見積もり内訳を教えてくれと依頼すると,調べて連絡するとのことでした。
12月17日,私の留守中に三越から電話があったそうです。
見積もり内訳の連絡に2週間かかりました。年末で忙しかったのか,\11,000が もともと内訳などない ‘ドンブリ’値段だったのかは不明です。
内容は 底鋲はサービスで,前回の値段から \1,000割り引いて \10,000にする,との話だったそうですが,家人がよく理解できないと伝えると,私がいるときに又,電話するとのことでした。
当初の車輪 \5,000は片側の値段だったのでしょうか?
年が明けて 1月7日(前回の電話から3週間! 年末年始で忙しかったのでしょう。)三越から電話があり,見積もりの内訳の説明を受け,修理の発注をしました。
・車輪2個:\5,000
(当初の説明通り)
・車輪のハウジングを留めているネジ2本(抜けていた):\1,500
(ネジは 高々 数十円の気がするが,米国では ISO規格ネジが使われないためか,日本では特殊なネジで,オーダーメイドとなって 高い?などの担当者の説明なし。)
・底鋲3個:\1,500×3 で \4,500
(これも 立派な値段です。これもネジの関係?)
合計:\11,000,値引きして \10,000 とのことでした。
いずれにせよ,米国ハートマンと取引がなくなって部品供給がなくなり,割高になっているようです。もっとも,サムソナイトに吸収されたためか,米国 Hartmann Luggage のHPのサポート部門にMailしても 部品があるとの返事はありませんでした。
1月12日,修理が終わったとの連絡があり,支払方法など話しました。
1月15日,配達されました。
11月27日に日本橋三越に持ち込んでから 7週間かかりました。
注文者として 注文先を待たせたことはありません。又,敢えて督促も しませんでした。
左が交換前,右が交換後。
左の写真で 底鋲が擦り減って,ネジが露出しているのが分ります。
又,ハウジング下部の取り付けネジが脱落しています。
・車輪:\2,500/個
・ハウジング下部の取り付けネジ:\750/本
・底鋲:\1,500/個
(いずれも手間賃を含む)
の交換部分です。問題ない仕上がりです。
送料,消費税を含めて \11,235 でした。
見積もりから完成・配達までのかかり過ぎの時間,立派な値段,注文者を一度に納得させられない,あるいは説明できない担当者の不手際・不勉強など,三越が 一般のお客さんの鷹揚さに慣らされているためか,応対の丁寧さに不釣り合いな緊張感のない仕事ぶり,端的に言えば‘慇懃無礼’さに感心した修理顛末でした。
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