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2014年1月26日 (日)

やっと 「バルーバの冒険」が読める。

リタイア後の日課として「図書館通い」がトップ3 に入るようで,それではと,「日課」とまでいかないまでも,試しに 呉中央図書館に行ってみました。

「図書館利用者カード」は 20年以上前,家人がよく本を借りていたころ,自分のカードだけでは借りる冊数が限られると,私の名前でカードを作っていました。

さて,図書館で何を借りようかと考え,ふと 子供の頃,読んで 続きを読みたいと思いながらそのままになってしまった 「バルーバの冒険」を思い出しました。

Img_6434作者・南 洋一郎(「怪盗ルパン・シリーズ」で有名)で検索し,ルパン・シリーズなど翻訳物を除いて,3冊を選んで借りました。
(3冊とも 閲覧可能な書架には置いておらず,スタッフが書庫から探し出してきました。)

・「猛獣征服ー吼える密林」・・・昭和8年,‘大日本雄辯會講談社’刊 を,‘愛蔵復刻判少年倶楽部名作全集’として講談社が 昭和45年に復刻発行したもので,これは 「バルーバの冒険」ではありません。

・「少年小説大系 第6巻:南 洋一郎/池田宣政集」・・・1988年 三一書房 発行。池田宣政(いけだ のぶまさ)は 南 洋一郎の本名・池田宜政(いけだ よしまさ)で講談社に投稿,採用されたときに誤って使われて,そのまま筆名となったもの。

・「少年小説大系 第20巻:南 洋一郎集」・・・1992年 三一書房 発行。

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第6巻 に 「バルーバの冒険」の第一巻から第四巻が収録されています。

      第一巻 片眼の黄金獅子(きんじし)
     第二巻 巨人バルーバ(=魔境の怪人)
     第三巻 密林の孤児
     第四巻 鉄人の指紋(=鉄人バルーバ)

(出版社によって タイトルが変わっている巻があります。)

Img_6442
第20巻には  「バルーバの冒険」の第五巻と完結篇が収録されています。

      第五巻 魔境の黒豹
     完結篇 秘法を追って

これで完全です。

4年前に 弊ブログで ‘「バルーバ」はどこに?’と題して書いた時に,次の文を載せました。

「横尾忠則氏は 『死ぬまでに読みたい本』という お題に対し,中学生時代に第四巻までを愛読し,第五巻が未刊のまま出版社が倒産して読めなかった『バルーバの冒険』 第五巻を挙げていた。20年前に発行された南洋一郎全集に 第五巻が収録されたのを知って,すぐに入手したが,これを読んで 『バルーバの冒険』が完了すると同時に 『少年の視線の灯』が消えてしまうのを恐れて まだ読んでいないという。」

横尾忠則氏は 1936年生まれで 私より12歳上です。もう読んだでしょうか?

第五巻 の他に 「完結篇 秘法を追って」 が存在していることを初めて知りました。
横尾氏はご存じでしょうか?

Img_6437

巻頭に 各巻のオリジナルの挿絵のいくつかが掲載されていました。

記憶にあるのは 第一巻 「片眼の黄金獅子」の挿絵で, 特に 上の絵(鈴木御水氏)を完全に覚えていました。
他の巻の挿絵の記憶がないのは,子供の頃,読んだのは 第一巻だけだったということでしょう。

これから 2週間,60年近く前に タイムスリップします。

(補足) 一体 ‘バルーバ’とは何者?と疑問をお持ちの諸兄のために,第一巻に記された 「はじめに」 を紹介しておきます。

「ターザンはイギリスの貴族のあかんぼが密林でそだったのだが,ターザンはほかにもいる。
しかも,それは日本婦人とアメリカの大学者との間に生まれたあかんぼで,それがアフリカの密林のおくで,ふしぎな大ライオンやチンパンジーにそだてられ,すばらしい怪力と,すぐれた知恵をもった密林の巨人となったのだ。
その名をバルーバという。バルーバというのは,チンパンジーのことばで 『えらいやつ,すごく強いやつ』 という意味だそうだ。
・・・・ 」

「ターザン」に対する「バルーバ」の関係は,「スーパーマン」に対する 横山光輝氏の 「レッドマスク」の関係と ほぼ同じということです,かな?

【追記:2017/10/6】 2017年9月下旬から 突然 このページへのアクセスが発生するようになりました。 何が理由なのか不明です。知りたいものです。

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コメント

私も小学生の時にドキドキしながら読みました。ニューヨークに行って、ジャングルに帰還するところまで読んだのですが、やはり、最後が気になります。

投稿: Ken | 2021年3月27日 (土) 07時08分

題名と獅子が襲い掛かる挿絵は覚えています。

投稿: hirosuke | 2014年1月26日 (日) 19時50分

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