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2014年5月 5日 (月)

セウォル号転覆・沈没事故に関する二つの事柄。

セウォル号の事故は 「救命具管理・検査/救命訓練」,「貨物積載/運航安全審査」,「運航」,「事故時の本船対応」,「救助要請」,「救助指示・体制構築」,「救助」,「遺族対応」 など全てのフェイズにおける韓国の後進性を表出させました。完全に機能したフェイズが ひとつもありません。
今後の 「原因究明」,「対策立案」,「対策実施」 フェイズが心配になります。

日本のテレビ番組で,新聞社に所属するコメンテーターが 「社会システムが劣化している。」と発言していましたが,「劣化」は誤りと思えます。
「劣化」とは 「(品)質の低下」を言いますが,もともと 「質が低かった。」 あるいは 「必要十分な質が存在したことがなかった。」と見做す方が正確でしょう。

時間が経つにつれて 驚くべき事実が次々に明らかになってきて,犠牲になった乗客の痛ましさが増していきます。

朝鮮日報(5月3日)の社説から 2点,気になったことがありました。

① 運航会社が許容積載量を知らなかった。

「沈没の瞬間に貨物データ改竄していた船会社」の見出しで次のように伝えています
「セウォル号を運航する清海鎮海運の済州支社と仁川本社の物流担当者は4月16日午前9時から9時30分までの時間帯に,セウォル号から 『船が転覆して沈没中』という連絡を受けた。ところが会社側は過積載が沈没原因になったとして責任を追及されることを予想し,乗客を救うことよりも先に,コンピュータに記録された貨物の積載量を実際よりも180トン少なくなるよう改竄した。」

既に公開されている情報では 積載可能量:約980トンに対して 事故時は約3600トンを積載していたとされています。
約2600トンの過積載に対して 180トン少なくしてもほとんど意味はなく,改竄するなら 一か八かで 2600トンを改竄しなければ 責任追及から逃れることはできません。
となれば,そもそも 担当者が許容積載量を知らないで積んでいたと考えるのが自然です。(あくまで日本人の素直な考えですが・・・)
運航会社の担当者が許容積載量を知らないで運航していたとするなら,これを形容すべき言葉が見つかりません。

② 安全審査は天下り元役人

「セウォル号の次は地下鉄,相次ぐ事故を阻止せよ」の見出しで 地下鉄追突事故の関連で報じています。
「・・・旅客船の安全審査は,海運各社が支払う会費で運営される関連団体に委託されていた。海洋水産部(省に相当)はこの団体に海運関連の規制に関する取り締まり権限を与える見返りに,天下り先として早期退職した職員を受け入れさせていたという。」

政府機関が安全審査実施状況を厳しく監督できない理由があり,天下った元役人が真面目に安全審査すると後輩の天下りに支障が予想される,という状態が明白です。

他の多くの事故原因を明確にし,有効な対策を立て,実行するには大きな労力と長い時間を要しそうです。
その間,海運を止めるわけにはいかないので,暫定対策を実施することが求められます。
この分野での日本のシステムをコピーするのは,日本人として一向に構わないので 遠慮せず,民族の特性を活かして急いでください。
人命が懸かっています。

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