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2014年7月 6日 (日)

‘go viral’は 「ウィルスに感染する」ではなく・・・

兵庫県議会・野々村議員の超ド級ヒステリック記者会見の様子が世界的に話題になり,各国の電子版Newsで取り上げられています。
地方議会・議員による数百万円の公費不正使用疑惑は,せいぜいローカル紙のニュース・ヴァリューしかないと思えますが,この記者会見の様子が まさか世界的ニュースになろうとは,記者会見を自発的に開いた本人が一番驚いていることでしょう。ひとえに 彼のパフォーマンスの並外れたレベルの異様さを,世界が認めた証しです。

海外電子版ニュースを見ると,見出しに ‘goes viral’という表現が多く使われています。
goes viral’とはどういう意味でしょう?
次のように使われています。

‘Bizarre video of Japanese politician weeping goes viral’
   (‘日本の政治家が泣く異様なビデオが・・・ )
‘Japanese politician's hysterical apology for visits to hot springs goes viral’
   (温泉訪問に対する日本の政治家のヒステリックな謝罪が・・・)
‘Video of Japanese politician crying uncontrollably goes viral’
 
(こらえきれずに泣く日本の政治家のビデオが・・・ )
‘Japanese Politician Sobs Hysterically and Becomes Viral Sensation’
   
(日本の政治家が狂乱状態で泣いて・・・
Viral: Japanese Politician Cries Like Baby in Public’
   (公衆の面前で赤ん坊のように泣いた日本の政治家の・・・)
‘Japanese politician's meltdown goes viral, but why?’
 
(日本の政治家の崩壊の様子が・・・,しかし,何故?)

viral’は 名詞 ‘virus’(ウィルス)の形容詞で 「ウイルス性の」と辞書にありますが,これらの見出しでの意味は何でしょうか?

調べると,‘Crying Japanese politician becomes internet hit’ という見出しと同義のようです。

すなわち,‘Often used to describe the spreading of items on the Internet.’ 「インターネット上でアイテムが広がることを表現するのに使われる。」 ということのようで,‘The video goes viral.’で 「そのビデオはネット上で広まる。」 になります。

ネットで ウィルスのように拡散するということのようです。
野々村さんの絶叫・号泣映像が,ウィルスのように世界に広まっています。
参考にー
各紙の見出しで どのような動詞が使われたか挙げてみました。
「泣く」に対して 次の動詞が使われています。
  ‘cry’: 日本人が普通 使います。
  ‘sob’: 「すすり泣く」だと思っていましたが,彼には当てはまらないので調べると,「泣きじゃくりながら話す」がありました。
  ‘wail’: 知りませんでした。「うめき声をあげる」,「声を出して泣く」がありました。
  ‘weep’: 「泣く」で ‘cry’との違いはわかりません。
「泣く」の他に 見出しに使われた動詞はー
  ‘scream’: 悲鳴を上げる。
  ‘melt down’: 崩壊する。
  ‘break down’: これも崩壊でしょう。
  ‘freak out’: 訳の分らないことを言う。因みに‘freak-out’で 「幻覚状態」とあり,違和感のない表現です。
  ‘flip out’: 正気を失う。
と 選び放題です。
多く使われていた副詞は ‘hysterically’‘uncontrollably’でした。
日本人と同じ感覚で捉えていることが分ります。
おそらく この二つの副詞が 会見状況に止まらず,彼の性格そのものを一番よく表わしているものと推察します。
野々村さんに 英語の勉強をさせてもらいました。
しかし,問題は あくまで公費の不正使用,公金横領疑惑なのを忘れてはいけません。

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