« 「のど黒の昆布締め」など。 | トップページ | 「ゴジラ」が ‘Godzilla’になってー »

2014年7月21日 (月)

「ゴジラ」 と ‘Godzilla’の違い

Img_75271954年(昭和29年)に映画「ゴジラ」が公開されて 今年で60年,ハリウッドによる新作 ‘Godzilla’の公開もあって,NHK BSで ゴジラ映画の特集をやっています。

これに先立って 7月5日に 「ゴジラの大逆襲 ~お前は何者なのか~ 」が放映されました。

この番組は 映画「ゴジラ」が作られたきっかけから始まり,歴代ゴジラ映画の監督が語る 「ゴジラ」への思い,アメリカでのゴジラと日本との違い,などの内容でした。

映画が公開された1954年,私は小学校入学前で映画館では観ていません。
もし 観ていたとしても 記憶がありません。

Img_7546
興味深かったのは アメリカ版 ‘Godzilla’(1956年)の話でした。
アメリカで公開されたことは知っていましたが,単に 字幕を付けたものだと思っていました。
ところが,そうではありませんでした。

この番組で明らかになったことはー

Img_7539  ① 1950~60年代,アメリカでは 日本製のものを日本製として売ってない。(品質や戦時敵国の理由?) 故に,アメリカ版 ‘Godzilla’は,アメリカ人新聞記者(演じたのはテレビ映画 「ペリー・メイソン」や「鬼警部アイアンサイド」の レイモンド・バー (‘Raymond Burr’,1917~1993))を 追加して作り直し(追加撮影,再編集),英語に吹き替えられて オリジナルが日本製映画であることを伏せた。

Img_7538  ② オリジナルは 核兵器に対する警鐘がテーマにあったが,アメリカ版では これを薄めている。
  映画の最後に 志村喬 演じる山根博士が 「・・・ もし水爆実験が続けて行われるとしたら,あのゴジラの同類がまた世界のどこかに現れてくるかもしれない・・・」と呟くシーンはなく,単に 「そして 地球は救われた」となっている。
これについて,アメリカのゴジラ(映画)研究者が学生たちと討論していた。

Img_7542Img_7543

Img_7544Img_7545

Img_7536  ③ 同様に,ゴジラを海に葬る 『オキシジェン・デストロイヤー』 の発明者である芹沢博士は,オリジナルでは  「 ・・・ 恐ろしい兵器になり得る。これを公表すれば第三の兵器として軍事利用されるかも知れない。」 として 関係書類を始末しても 自分の頭の中までは消せないと,自ら海中でのセットを行い,ゴジラと共に命を絶つが,アメリカ版では 「軍事利用」とは明確に言わせず,単に 「悪人」となっている。

Img_7532アメリカは,この映画のわずか10年前に 日本に原爆を落とした国であり,更に 当時 ソ連との核兵器開発競争の真っ最中である事情があって,核兵器に批判的テーマを表に出さず,「‘King of Monsters’が暴れて,人間がこれを退治する。」という単純な映画としたようです。

日本のオリジナル版が,初めてアメリカで公開されたのは 2005年で,この時,アメリカ人は 「ゴジラ」の重さを知りました。

|

« 「のど黒の昆布締め」など。 | トップページ | 「ゴジラ」が ‘Godzilla’になってー »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「のど黒の昆布締め」など。 | トップページ | 「ゴジラ」が ‘Godzilla’になってー »