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2014年8月 7日 (木)

遺体のDNA鑑定実施経緯に関する疑問が・・・

韓国では 「セウォル号」運航会社の実質オーナー,兪炳彦(ユ・ビョンオン)容疑者=セモ・グループ元会長=の遺体発見の発表以後,替え玉ではないか,口封じで殺されたのではないか,など騒々しいようです。
死因に関しては 腐敗がひどく,特定不能のようです。

日本でも ニュース番組やワイド・ショーで取り上げられましたが,どうもすっきりしません。

6月12日に死体が発見されて,7月22日にDNA鑑定の結果,兪炳彦容疑者と断定される過程で,初期はホームレスの変死体と思われていたのが,いつ,誰が,何の理由で 容疑者の可能性があると考えたのか,という疑問でした。
これは DNA鑑定(一致/不一致)が,対象とする限定されたDNAが存在していて これらの照合を実施するもの,とする先入観があったためですが。そうではないようです。

7月26日付け 朝鮮日報・日本語版 「兪容疑者死亡:『DNA確認の女性職員,今もショック状態』」 という記事で理解できました。(真実を書いていると信用してー)

  ・DNA鑑定を実施したのは 「国立科学捜査研究院」である。

  ・同研究院の本院が兪容疑者の骨や歯を受け取ったのは 6月18日だった。

  ・兪容疑者のDNAを単なる行方不明者のものだと思っていたため「ファストトラック(緊急)」ではなく「一般トラック(通常)」の手続きで解析を進めた。このため 鑑定期間が大幅に長引いた

  ・解析されたデータを,ほかの変死体のデータと共に 『DNAバンク』に送り,照会作業をした。 (DNAバンクとは犯罪者や行方不明者など約8万人のDNAが保管されている所で,同研究院にも,ここでDNA照合作業ができる職員は3人しかいない。)

  ・まず 「一般の行方不明者」のデータベースにあるDNAと照合したが,一致するDNAはなかった。

  ・その後,「セウォル号」関係者のDNAも保存されている全データベースへと照合範囲を広げた。

  ・7月21日 午後5時48分,「セウォル号」関係者のDNA照合をしていた女性職員が,保管されていた兪容疑者のDNAと 歯から採取されたDNAが一致したという結果を得た。

その後の経過はー
研究院担当幹部から報告を受けた ソ・ジュンソク同研究院院長は 「検討した結果,間違いなかったため直属の上司である安全行政部長官に電話したが,長官は国会出席中で連絡が付かなかった。7月21日午後7時11分ごろ,安全行政部第1次官に電話で報告した。その次官には 『何を言ってるんだ』 というようなことを言われた。『どうすればいいんだ』 とひどく驚いていた」。 同7時19分には 警察庁長に兪容疑者の遺体が確認されたことを知らせ,遺体確認のため全羅南道順天に同研究院職員を急遽派遣したという。

DNAが,指紋と同様に,数万件の保管データとの,おそらく(半)自動で照合を行うことが可能なことを初めて知りました。
犯罪現場に残されたDNAを 容疑者のDNAと照合する,あるいは 親子関係を DNAで照合するような例しか知らなかったので,驚きました。

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