予備校の時代。
8月23日,代々木ゼミナールが27校中20校を閉鎖するとの報道がありました。
少子化,それに伴う 入試倍率の低下 もしくは 定員割れ,そして 浪人の減少による経営の圧迫が原因のようです。
団塊世代の私が浪人として過ごした1960年代後半の北九州市には 3つの予備校がありました。
・小倉育英学館 : 井上陽水氏が浪人1年目に通った(所属した)予備校で,現在は存在しません。私は 高校生の時,模擬試験を受けに行った覚えがあります。
・九州英数学舘 : 井上陽水氏が浪人2年目に福岡校に所属した(通ったかどうか不明)予備校で,大学受験科(所謂,予備校)は1999年に廃止され,現在は 国際言語学院(日本語学科)として主に留学生を対象に日本語を教え,2011年に留学生の大学入試用に大学進学科が設置されているようです。
・北九州予備校 : 1966年に設立,現在 東京都を含む 10カ所に校舎を持っています。
-ということで 予備校としては 北九州予備校しか残っていません。
福岡県には このほか 当時 もっとも学力のある浪人が集まると言われた 「水城学園」が福岡市のみにありましたが,駿台予備校の福岡進出の影響を受けるなどで 1997年に閉校したそうです。
当時,これらの予備校の他に,福岡県には高校付属の予備校とでもいうべき 「補習科」が併設された県立高校がありました。
例えば 修猷館高校の 「修猷学館」,東筑高校の「東筑学館」,小倉高校の「明陵学館」などで 地域の代表的(?)進学校にあって,浪人する卒業生の面倒を見ていました。
講師は 主に高校の教師で,中には大学から来ている講師もいたようで,実力試験は在校生と一緒に行なわれ 順位も在校生と一緒に発表されるので,その高校のレベルから自分の相対的実力を知ることができました。
この補習科は,卒業生に限らず,入試を受けて 他の高校の卒業生も入ることができ(全てかどうか不明),又,予備校に比べ授業料が安かったため,卒業した高校に補習科がなかった私は 入試を受けて 最も近い高校の補習科にもぐり込みました。
現在,補習科が存在するのは 岡山県,鳥取県,島根県,香川県,宮崎県のみとのことです。
福岡県には,福岡高校に付属する予備校として「福高研修学園」が存在しているそうです。
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