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2014年9月13日 (土)

声でわかった,けれど・・・。

40年近く前の20歳代後半(1970年代半ば)の一時期,行きつけのバーに 週の半分くらい通っていました。
黒基調の内装に 渋いマスターがいる,呉のバーには珍しい 静かで(当時,カラオケは存在せず,ジュークボックスがあった),客層もそれなりの,クールな店でした。

もともとアルコールに弱く,アルコールを ほとんど摂取しないにも拘らず γ-GTP値が高い体質でしたが,サラリーマンとしては付き合い上,飲めないよりは飲める方がよいだろうと,訓練によってある程度は飲めるようになる可能性が考えられたので コンスタントにアルコールを摂取している時期でした。

飲む工夫として,楽しんで飲むことができるように,カクテル・ベースとして最も使われる ジンをキープして,色々なカクテル,但し ゆっくり時間をかけるため ロング・ドリンクを飲むことにしていました。
「ジン・トニック」,「ジン・バック」,「ジン・リッキー」,「トム・コリンズ」,「ジン・フィズ」,「ジン・コーク」など その日の気分により 適当に注文して 2,3杯 飲んでいました。

サントリー・ジンは安くて(おそらく 800~900円)キープできないので,ビーフィーター・ジン(Beefeater Gin,おそらく 2000円程度)でした。

或る夜,いつものようにカウンターで飲んでいると,私より若いと思われる2人連れの女性客が入って来て,しばらくして そのうちの一人が 歩み寄り 私の隣りに座って,「何を飲んでいるんですか? 」 と問い,私が言葉を返す前に グラスを取って口をつけ 「ジントニックですね。ゴードン?それとも ビーフィーター?」 と言いました。

それをきっかけに 彼女と話し始めると その声と話し方が,土曜日の午後,寮にいるときに聴いていた NHK広島FMラジオの音楽番組のディスク・ジョッキー に似ているなと思い,更に しばらく話しているうちに これは間違いないと確信し,「ひょっとすると xx さん?」(名前は憶えてない。)と 訊いてみると 当たりでした。

その後,何度か そのバーで 彼女と遇うことがありましたが,いつの間にか遇わなくなりました。
ひょっとすると,訓練の成果が芳しくなく,アルコール分解酵素が欠落した体質を自覚して,私が その店に行かなくなったのかも知れません。

彼女が出ていたFMラジオ番組が何であったか,Wikipediaで調べると 「FMリクエストアワー」という項目があって-
1957年の試験放送開始の当時から,毎週土曜日15時から18時の3時間にわたって放送された。この番組はNHK-FMで数少ない都道府県単位差し替えの番組である。この番組はほぼ全都道府県の放送局で 『FMリクエストアワー』 のタイトル(地域によっては『(各局のコールサイン)+リクエストアワー』 を使った事実上の企画ネット番組であった。とあり,1980年代まで続いていたようです。広島では アナウンサーではない,無名の(?)パーソナリティを使っていた,ということのようです。

今や,当然 その番組はなく,その店もなく,彼女は還暦を過ぎていることでしょう。

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