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2014年9月22日 (月)

「ホンビノス貝」が呉市で売られていた。

Img_78119月15日,BS朝日で放映されていた 「アメリカ横断!食の大冒険紀行」で ボストンのクラムチャウダーの材料のクラム,「ホンビノス貝」(‘Hard Clam’)が紹介されていました。

北米大陸東岸ーカナダ・プリンスエドワード島からユカタン半島まで 広い範囲に分布しているそうです。

おそらく,米国で食べる ‘Clam’(2枚貝)は この「ホンビノス貝」が主だと思います。

「ホンビノス貝」が 日本で初めて見つかったのは 1998年 千葉・幕張人工浜で,以後,東京湾岸の各所で発見され 10年ほど前から採取され 首都圏では売られているそうです。
貨物船が 北米で積んだ,「ホンビノス貝」の稚貝を含んだバラスト水が運ばれ 東京湾でディバラストされて育ったものと推測されています。

5年前まで千葉県で生活していましたが,何故か 目にしたことはありませんでした。蛤よりも大きいものもあり,味も悪くなく,値段は蛤よりも安いと言われているので残念でした。

先日,広島県呉市のスーパーマーケットで 「ホンビノス貝」が売られているのを見つけました。しかも 「香川・ホンビノス貝」と書いてありました。
本当に香川県で採られたものなのか 大いに疑問があり,仕入れ担当に確認したかったのですが,付近におらず訊くことができませんでした。

又,値段が ¥199円/個で,高すぎると思って買うのを思いとどまりました。

因みに 10数年前,出張先のテキサスで ‘Steamed Clam’を食べ,帰国後 A型肝炎を発症し,3週間 安静にしていたことがあります。
米国では 貝は,新しく(この判断は難しい),よく火が通ったものを食べることが重要です。
因みに 米国では A型肝炎ワクチンは子供への定期予防接種の一つになっているそうです。米国では,それほど 恐い,あるいは 罹りやすい病気ということでしょうか。

又,外来種としてのホンビノス貝による東京湾における既存生態系破壊の報告はありませんが,一般的に在来種が被害を受ける可能性が大きく,問題になります。

IMO(‘International Maritime Organization’,国際海事機関)は,海洋環境に影響を及ぼす水生生物の越境移動を防止するために,「バラスト水及び沈殿物の管制及び管理のための国際条約」 (‘International Convention for the control and management of Ships' Ballast Water and Sediments’)を2004年に採択しました。
この条約は30カ国の批准およびその合計船腹量が35%を越えた日から12ヵ月後に発効することになっています。 2014年6月時点で,30カ国批准はクリア(40カ国批准)していますが,合計船腹量は全世界の商船全体の30.25%なので 発効には至っていません。
この条約が発効されると 貨物船へのバラスト水処理装置(水生生物の除去,殺除)の搭載が必要になります。

但し,2000年前後から 領海水域内などでのバラスト水の排水を規制している国が存在します。
これらの国の領海に入る前にバラスト水を大洋の海水に置換する必要があります。
置換する方法のひとつに「フロースルー法」があり,バラスト水を入れたまま ポンプで海水をバラストタンクに押入れ,積んでいるバラスト水をデッキからオーバーフローさせます。
他に 「シーケンス法」があり,これは バラスト水を排水した後,新しい海水をいれます。
この方法は,バラスト水が空になった時,重心が上がり復元力が小さくなるので,横風や横波による転覆に注意する必要があります。

2006年,米国アリューシャン列島付近でこの作業を行っていた自動車運搬船が 大きなうねりを受けて60度傾斜する事故がありました。
商船三井の 「クーガー・エース」(‘COUGAR ACE’)で,日本で積んだ新車 約5,000台(主にマツダ車)を全車廃車処分にしました。この事故の処理に時間がかかっていた時,米国のネット・ニュースへの読者コメントに 「中古として安く売ってくれないか」などと掲載されていたことを覚えていますが,ほとんどダメッジがなかった車も,イメージ・ダウンを避けるため廃車になりました。

「ホンビノス貝」から 話が拡がり過ぎたようです。

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コメント

テレビでは東京湾では他の貝と共存していると報道していました。小生も買いたくて注意していますが近くのスーパーで一度みたきり。昨日、御宿伊勢海老祭りにでかけて、ある店で食事。伊勢海老、蛤、サザエと、”大あさり”と確か書いてあったように思いますが、この貝が出ました。しっかりした噛みごたえと味でした。

投稿: hirosuke | 2014年9月22日 (月) 16時42分

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