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2014年10月10日 (金)

マドラーは英語だった,が・・・。

It's raining cats and dogs.’(土砂降りの雨だ。)

約半世紀前の高校時代,受験英語として習いました。
折角 習ったのだからと,半世紀経とうとする今でも 思わず 口走ってしまいます。

現在,Native English Speaker が この表現を使うかどうかは知りませんが,ほとんど使われないと言う話もあります。

日本でしか使われてない英語(外来語)があるようです。

最近,ひょんなことから見つけた ケント・ギルバード氏の 「知ってるつもり」というブログで「マドラー」 というタイトルの面白い話を読みました。

抜粋するとー

日本語の中には外来語があふれています。
私は英語由来の外来語には強いつもりですが,英語以外の言葉に由来する外来語だと少し戸惑います。
聞きなれないカタカナの言葉があると 『元々は何語なのだろうか?』と考えてしまいます。
その一つとして,『マドラー』 がありました。
飲み物をかき混ぜる棒のことですよね。
日本語の中ではすっかり定着して使われていますが,ずいぶん昔から 『元々は何語のどんな単語なのかなぁ…』 と不思議に思っていました。
先日大阪に行ったとき,木製のマドラーが置いてありました。
手にとってみたら,包装紙に “Wood Muddler” と英語で書いてありました。
『なんだ,英語だったのか!』
『いや,これこそ実は和製英語ではないか?』 と,すぐには納得できませんでした。
・・・
東京に戻ってから辞書で調べてみたら,ちゃんと書いてありました。・・・
それにしても,アメリカでは一度も聞いたことがない言葉でした。
そこでアメリカにいる妻に電話して聞いてみたところ,彼女も “Muddler” という言葉を聞いたことがないと言います。
・・・
更に “muddler” とはイギリス英語なのかなとも思いましたが,そうでもないようです。
ただ単に私が知らなかっただけの,ちゃんとした英語だったのです。
・・・

ANC(‘American National Corpus’,米国言語統計)が,1990年から 約10年間に米国で使用された英単語を,放送,あらゆる出版物などから集めて 50万単語,述べ1億語を統計処理した結果を 2003年に 「単語頻度表」としてリリースしました。
この50万語のうち 2回以上使われた単語は 20%弱(≒10万語弱)です。
この「単語頻度表」を基に 28,000語を集めた 「英和頻度辞典」が存在します。
これに掲載されている単語を知っていれば 米国で,ほぼ米国人のように日常生活を送ることができる,ということでしょう。

この 「英和頻度辞典」に ‘muddle’(ごちゃ混ぜにする)はありましたが,‘muddler’は載っていませんでした。通常の辞書には載っていても 日常生活では使われない単語ということです。

それでは 米国で,マドラーを何と言うのか? ケント・ギルバートさんによると,米国では アルコールが入ってない飲み物を混ぜる棒を ‘stirrer’,アルコール飲料を混ぜる棒を ‘swizzle stick’と言うそうです。
stirrer’の発音は /stˈɚːrɚ/ です。

米国のバーで,“Muddler,Please.” と言っても (どんな Situationなのか分りませんがー),通じません。発音が悪いのではないかと思って いくら頑張ってそれらしい発音をしても 通じることはありません。

日本に 「マドラー」(‘muddler’)を持ち込んだのは 誰で,いつのことなのか,興味は尽きません。

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