« 見出しに見る「勘違い」(その42) | トップページ | リタイア後の会話 »

2014年10月 5日 (日)

年齢別 慣用句の理解度

文化庁が 9月24日に 「平成25年度 『国語に関する世論調査』の結果の概要」を発表しました。

平成26年3月に 16歳以上の男女 2,028人(有効回答のみ)に対して 個別面接調査した結果とのことです。
年齢別 調査人数,男女比等の詳細は不明です。

この中に,「慣用句(など)」の年齢別理解度%がありました。

Photo

Photo_2

Photo_3

Photo_4

Photo_5

慣用句は昔から存在するので 人生経験が長ければ正しく意味を理解しているだろうと考えるのですが 実態はそうでもないようです。

正解の比率が最も多い年代と最も少ない年代を示すと次のようになります。

(1) 他山の石
    正解最多 50代(37.5%)  正解最少 30代(23.7%)
(2) 世間ずれ
    正解最多 70歳以上(54.2%) 正解最少 10代(4.9%)
(3) 煮詰まる
    正解最多 60台(70.0%) 正解最少 10代(28.0%)
(4) 天地無用
    正解最多 50代(63.2%) 正解最少 10代(30.5%)
(5) やぶさかでない
    正解最多 40代(40.1%) 正解最少 10代(26.8%)

世間ずれ」 と 「やぶさかでない」は,間違って理解している人の方が正しく理解している人より多いというのが驚きです。話が まともに伝わってないことがあるということですね。
特に 60代で 「世間ずれ」を正しく理解している割合がほぼ半分しかいないのはショックです。間違った解釈(「世の中の考えから外れている」)にしても 正しい意味にしても 貶す言葉とはいえ,会話が成り立つのでしょうか。

天地無用」は 3人に1人は 間違って解釈しているようです。運送会社は 社員教育しているでしょうから,心配無用 でしょうね。
しかし,会社で 自分で荷造りして 「天地無用」と注意書きした後,運んでおくように誰かに頼む際は 意味が分っているかの確認が必要です。

煮詰まる」は 50代以上で 正しく理解している人の方が多くなりますが,40代以下は逆転しています。
会社の会議などで よく使われる言葉だと思いますが,会議参加者の半数以上が意味を理解してなくては 会議の運営は危ういことになります。

正解が少ない理由を考えるにー
① これらの言葉を聞く/見る機会が少なくなった。
② 真面目に話を聞いてない,もしくは考えてないので,論理の矛盾を感じない,あるいは 感じても 話し手の間違いか,自身の理解の間違いかを追求・検証しない人が多い。

くらいのものでしょうか。

同じ調査結果に 「『~る』 『~する』 の言い方を聞いたことがあるか,また使うことがあるか。」の結果がありました。

Photo
私が使うことがあるのは 「愚痴る」 と 「サボる」の二つだけです。
「きょどる」,「タクる」,「ディスる」は 聞いたことがありません。

最多 90.4% が使うことがある 「チンする」を使ったことはありません。
自宅に 電子レンジはありますが, 「チンする」は使いません。
「電子レンジで温める/解凍する」と言います。

|

« 見出しに見る「勘違い」(その42) | トップページ | リタイア後の会話 »

言葉」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 見出しに見る「勘違い」(その42) | トップページ | リタイア後の会話 »